「昭和50年夏の熱闘甲子園」

第96回全国高校野球選手権大会
甲子園球場で開幕しました。

台風11号の影響で、史上初めて開幕が
2日間順延
されたもの。


第1試合は、春日部共栄(埼玉)が、今春の
選抜大会優勝の龍谷大平安(京都)を5―1
で破る金星。

埼玉県勢の春夏通算100勝のメモリアル
勝利
となりました。

私は埼玉に生まれ育ち、少年時代夏休みに
熱い声援をおくっていたのが、地元の隣に
ある埼玉県立上尾高校野球部


昭和50年、当時小学校5年生の夏
は今でも
よく覚えています。

上尾高校を甲子園へ6回
導いた、元プロ野球
選手の名将野本喜一郎氏
が率いる同校野球部
は、この年エースの今太(こん・ふとし)投手
擁し、大活躍を見せてくれました。

この年の高校野球の主役は、東海大相模高校
(神奈川)


父子鷹・原辰徳(現巨人監督)を中心に津末、
村中らの好選手
を配して、春の選抜では準優勝


スマートな都会的な野球に豪快無比の打線


野武士のようなチームであった上尾高校は、
東海大相模と準々決勝で対決


試合は終盤まで完全に東海ペース
上尾は今投手が不安定で、序盤にリードを
奪われ
ます。


原選手は4安打。誰もが東海大相模の勝ちを
信じて
疑いませんでした。

しかし8回、堪えに堪えていた上尾打線は
一気に爆発


村中に襲いかかり一気の3点。
試合をひっくり返しました。
その裏、チャンスでこの日4安打の原が打席に入ります。


しかし上尾の「無骨なエース」今投手は、このピンチに
度胸を据えて原と勝負。
見事キャッチャーフライに打ち取り、私は大騒ぎ。

「上尾が全国大会優勝!」
の夢が大いに膨らみ
興奮した瞬間。

しかし続く準決勝では、雨中の好試合を新居浜商
(愛媛)に4-3で惜敗

大泣きに泣いた、夏の終わりでした。

数日後、埼玉に戻ってきた上尾高校の歓迎パレード
に参加
した私は、テレビで熱く応援した選手のお兄さん
を近くで見ることができ、「バンザイ、バンザイ」と歓喜。

あれから約40年
が経ちましたが、甲子園には
人々の胸を感動で熱くするプレーが続いています。

来年は、誕生から100年の高校野球
あぁ素晴しき哉、甲子園



















”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”