『地図は必ず存在する』

GW、皆さんどのように休暇を楽しまれたでしょうか?

家族や友だちで出かけたり、レジャーや買い物、部屋の
片づけ、読書等々、それぞれにリフレッシュされたことと
思います。
 そもそも「五月病」は、一般に大学生や社会人がなる
ものと言われていました。

それは大学に入りたての学生や新社会人が新しい世界に飛び込み、

ひと段落する五月の頃新しい環境や人間関係による心身の疲れや、

新しい環境や人間関係でのストレスのせいで、やる気が出ない、

ふさぎこんでしまうなどの状態になるもの。


ところが最近では、中学生、高校生のみならず、小学生、幼児へと

低年齢化が進んでいるといいます。

実際には、「五月病」という病気はなく、医学的には「適応障害」や

「気分障害」といった精神疾患の一部と考えられています。

低年齢化がみられる原因の一つとして、緊張を強いられる場面が多い

現代の社会情勢を指摘する専門家もいます。

気持ちや体調を言葉で上手に表現できないお子さんがおり、

大丈夫?と声をかけても、口では「平気」、「大丈夫」と言う子

も少なくないよう。

表情や行動が今までと違っていないか、さりげなく観察することが

大切です。

 
そして「五月病」かなと思ったら、何気ない会話の中でさり気なく

悩みを聞いたりアドバイスをしたりする事が大事だそう。

否定することはせずに、「こうしたら?」「こういう考えもあるよ」

のようなアドバイスをし、「焦る事はない」「頑張りすぎなくても大丈夫」

と優しく語りかけてあげましょう。

また外で体を動かしてスキンシップを取ることもいいようです。

体力を使って汗を流すことで、ストレスが発散されて気分転換になります。

但し、無理強いすることは禁物。話しを聞くにしても体を動かすにしても、

子どもが乗り気でないようならそっとしてあげること。

その気になった時に、とことん向き合って付き合うことが大事だそうです。

 
斯く言う私は中学2年生の男子を持つ者です。
日々の息子の成長を見ていると、自立心がどんどん強くなって
いることを感じます。

そんな息子に対して、頭ごなしに注意したりしてしまうことが
あります。子どもの心に寄り添うというのは、頭で考えるほど
簡単なことではありません。子どもの成長を見守りつつ、
自らも日々新たな発見をしながら成長していければ
と思っています。

以前読んだ本に書かれていた、「親が子に地図を与えることはできない。

しかし地図は必ず存在することを伝え、励ますことはできる。そして

そこに記された道筋を、自力で読み解けるよう手助けすることも。」 

そう心がけたいと思います。

”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”