『何事も過ぎたるは猶及ばざるが如し』

米フィラデルフィア市、「甘味飲料税」条例可決
米主要都市で初
との報。

”甘味料を含む飲料に課税する条例を賛成13、
反対4の賛成多数で可決した。














来年1月から施行される予定。米主要都市でこの
種の税金が導入されるのは初めて。巨額の費用を
投じて課税阻止に動いていた飲料業界の試みは
実らなかった。
甘味料(人工甘味料も含む)入りの飲料1リットル
につき約50セント(約52円)の税金が課せられる。
炭酸飲料だけでなく、スポーツドリンク、フレーバー
ウオーター、エナジードリンク、加糖コーヒー飲料、
加糖茶飲料も対象となる。

牛乳、新鮮な果物または新鮮な野菜を50%以上
含む飲料は課税対象外となる。”

(AFP通信) 
フィラデルフィアでの課税導入の試みは今回が3度目
で、過去2回は飲料業界からの圧力の下、市議会
で条例案が否決
されていたものです。

高まる健康志向の中、消費者は栄養がないのに
カロリーが高く、高血圧や肥満、糖尿病のリスク

つながるとして、炭酸飲料を敬遠。

売上が下がっていることに対して、各飲料会社ー
はダイエット系炭酸飲料を売り出しています。

しかし、ダイエット系は砂糖を使わずに人工甘味料
を使うことでカロリーを低く
しているもの。

人工甘味料は体に良くないとの情報が広まり、
カロリーを気にしてダイエット系を選んできた消費者
すら炭酸飲料から離れている状況です。


人工甘味料が多く含まれているものには、缶コーヒー、
コーラや炭酸ドリンクなどの清涼飲料水、スポーツ
ドリンク、ノンアルコールビール
などがあります。

ノンカロリーやカロリーオフなどと表示されている飲料
には、人工甘味料が使われていると思ったほうが
いいでしょう。

消費者の嗜好や時代の流れは、ヘルシーでより
ナチュラルな商品
を求めるようになっており、世界的
「Soda tax」導入の動きが出始めています。

「Soda tax」とは、砂糖や人工甘味料が多く含まれる
「清涼飲料水」に課税
するもの。

肥満や糖尿病などの元凶となっている糖分の摂取
量を減らし、政府が負担する医療費の削減
が目的。
冒頭のフィラデルフィアでの課税導入もこれに当たり
ます。

炭酸飲料が時代と共に今後どのように進化していく
のか興味を持ちつつ、何事も「過ぎたるは猶及ばざる
が如し」 (物事の程度を超えたゆきすぎは不足して
いることと同じようによくないことである)
であると
つくづく思います。

参考:
「世界中で“悪者”に! 炭酸飲料の衰退が止まらない」
「ワイツマン研究所 人工甘味料で糖尿病のリスクが
高まる可能性と発表」



”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”