革新的であることが我々の伝統的な商売である

ブルックスブラザーズは、1988年に英国のマークス&スペンサー

社に買収された。


写真のラベルピンは、買収される前のブランドロゴ。

(BrooksBrothersの1970~1980年前期頃、ネクタイクリップ

BARピン)

同社は買収後にロゴを変更したが、評判はあまりよくなかった。

その後、同社は世界的な景気後退と本国での業績不振から、

ブルックスブラザーズを売りに出した。


2001年、イタリアの資本家デル・ベッキオ氏が買収し、

経営の立て直しを進めたが、2020年のコロナ禍の影響もあり、

経営再生の方法をとることとなった。

そして数日前の報道では、BrooksBrothersを米国スパーク

グループが買収することが決定したという。

3億2500万ドルの買収額との報道。

同グループは、ブランド管理会社と不動産投資信託会社との

合弁による。


1818年創業からの歴史が続くことになり、とりあえず安堵。

今後の経営再建の方針では、商品の割合をカジュアル重視に

していくとのこと。

前CEOであるベッキオ氏は、「革新的であるということは、

我々の伝統的な商売である」と、かつて言った。

不振に喘ぐアパレル業界において、後方でデジタルを活用し

つつ、顧客をワクワクさせるイノベーティブな伝統継承を、

新経営陣に期待したい。

”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”