『真の武産を学ぶことの大切さ』

昨年12月から、息子は合気道を
習っています


原発事故が起きて、地元の放射線量が
高くなり外で遊びにくくなってしまった中、
妻が息子に勧めたもの。

今では、すっかり気に入っています。

毎週土曜日が来るのをとても楽しみにし、
時間になると意気揚々として武道場へ。

心身がどんどん鍛えられていくのが、
目に見えてよくわかり、大変素晴らしいと思っています。














妻は、こどもを授かったときからずっと、
自分の子どもに「合気道」を習わせたかった
といいます。

息子が幼稚園の年中さんの時に道場へ
連れていったものの、あまり関心を
示さなかったのであきらめ、その後は
忘れていました。

ところが・・・

『昨年原発事故が起き、自宅のある
千葉県柏市周辺がホットスポットになってしまった。

そのため、積極的に公園などに行って外で
遊ばせられなくなってしまったことや
なかなか友達と遊ぶ機会がないことに、
親として問題意識を持っていたところ、ふと閃いた。

「そうだ、合気道はどうだろう?
もう一度連れて行ってみよう!」。

何か、身体を動かすことができ、かつ、同年代
の子どもをはじめ、年下の子どもたち、お兄さん、
お姉さん、身内でない大人と関われるような機会
がほしいと考えていたので、条件がピタリと合った。



合気道が本当に気に入ったことが、親の目にも
よくわかります。

練習している道場には、毎回50名ほどの小学生
が低学年から高学年まで白い道着を着て、
ボランティアの先生たちからビシビシと指導を
受けています。

とりわけ礼儀には厳しいので、子どもたちは自然
と背筋がピンとしています。
畳一列に子供たちが正座をして座る姿は、
とても美しいもの


合気道の開祖、植芝盛平先生

妻が何年も前から参加している
「老子思想勉強会」
の講師、
高橋英雄先生は、植芝盛平先生に師事されて
いたといいます。

そして植芝先生が口述されたものをひたすら
筆記して本にまとめられます。

「植芝先生はテープをお嫌いになったので、
その当時のわたしには聞きなれない神道の
専門用語に戸惑いつつ、一生懸命筆記したのです」




植芝盛平先生は、合気の道についてこう語られたと
いいます。

『合気道というのは無抵抗主義である。

無抵抗なるが故に、初めから勝っているのだ。
邪気ある人間、争う心のある人間は、はじめから
負けているのである。

では、いかにしたら己の邪気をはらい、心を清くして、
宇宙真理万象の活動と調和することができるのか。

それには、まず、神の心を己の心にすることだ。
それは上下四方、古往今来、宇宙の隅々にまで
およぶ、偉大なる「愛」である。

「愛は争わない。」「愛には敵がない。」
何者かを敵とし、何者かと争う心は、すでに
神の心ではないのだ。



植芝先生の言葉にある言行一致による
宇宙との調和
は、大変に奥深いもの。

現代教育において、とかく知識偏重型の
詰め込みによる教育が、理屈っぽい人間を
多く増やしてきた反省が近年あります。

心身を鍛錬することで、周りとの調和を
はかり、真の愛を深めていく合気道は本当に
すばらしいと思います


”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”