『地を養えば、花は自ずから開く』

神渡良平先生のお誘いを受けて、石川洋先生
の講演を聞きに行きました。

石川先生は京都にある「一燈園」で人生を
学んだ方で、現在83歳。多くの本を出されており、NHK
教育のこころの番組に出演されたことがあります。

週に3回透析を受けながら、全国各地で
勉強会や講演会を行っています。

人生のほとんどを使って、癒しと復興のための奉仕の旅を
続けており、人間の根本に迫る講演内容は、
多くの感動と反響を呼んでいるもの。



石川先生が「一燈園」の時から続けておられることの一つ、
それは「他人の家のトイレ掃除」

そもそもトイレ掃除をやることが簡単ではないのが、
他人の家のトイレを掃除させてもらう・・というのは極めて
困難な事。第一人様にお見せする所ではありません。

そのため最初はたいてい断られるといいます。
しかし、それを粘り強くお話をさせてもらい、許可を
もらうといいます。

トイレ掃除は人のためにやってあげるのではなく、
己の自己向上のためにやらせてもらっている

いいます。

83歳の今でもそれを実践
『求める心はさびしい、捧げる心は豊かである』
言葉が、聞いているこちらの身に強く響きました。

石川先生は、かつて「母への誓い」という詩を
詠みました。

『お母さん、今、あなたからいただいたかけがい
のない命の尊さに気づいています。
心の底からありがとうと感謝させて下さい。

お母さん、今 あなたが私の中に生きてはげまし
祈って下さることを知りました。
心のそこからごめんなさいとお詫びさせて下さい。

お母さん、あなたが与えて下さった命に新しい
力がみなぎっています。
心の底からお役に立てさせて下さいと誓わせて下さい』




講演後、石川先生にご挨拶させて頂きました。
一枚一枚全部書かれている言葉が違うという
名刺の裏。

私が頂いたのは、
『地を養えば、花は自ずから開く』

借り物の知識が一つもない、全て自分の人生
の実体験に基づく言葉
の数々に、
私の中の自我が小さくなっていった。

神渡先生講師の勉強会に対して
『すばらしい、ぜひがんばって続けてください』

と励ましの言葉。只々有り難い思いでした。

”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”