息子が希望する中学の入試で、無事合格
することができました。
かつて妻が中高6年間、その青春時代を
過ごした筑波研究都市に在る母校へ入学
できることに、本人も、家族も皆喜んでいます。
「今度、御礼を言いたいので一緒に筑波山へ
登山に行きたい」と言う息子に、その理由を
ききました。
することができました。
かつて妻が中高6年間、その青春時代を
過ごした筑波研究都市に在る母校へ入学
できることに、本人も、家族も皆喜んでいます。
「今度、御礼を言いたいので一緒に筑波山へ
登山に行きたい」と言う息子に、その理由を
ききました。
すると息子は、受験の当日会場へ向かう途上
で姿を見せてくれた、筑波の紫峰へ「どうか
合格できますように」とお願いをしたので、
御礼を申したいとのこと。
合格が決まった日の晩、風呂に入り湯船に
浸かる中で、息子と一つの約束をしました。
それは読書の幅を拡げ、「世界の古典名作に
たくさんふれる」ということ。
私の影響もあり、これまでは歴史の本をひたすら
読んできた息子は、それに伴い国語と社会の
力は自然とついていました。
小学5年の時には、歴史検定を受けて「日本史
準3級」に合格。
結果、単なる知識の暗記という勉強でなく、
過去の歴史においてどんな人物たちが登場し
、そのやりとりの中で出来事が起き、社会を
創り上げていったかをそらで語ることができる
ようになりました。
かつての私も同じ歴史少年でした。
自分のその後の経験から、息子が今後
自分の幅を拡げ、教養を深めていける
ことを願って、東西様々な世界の古典
名作にその身をふれていくよう勧めて
いきたいと思います。
江戸時代後期の儒学者・佐藤一斎は、
「少・壮・老、人生のそれぞれの時期に、
それぞれの学びの意義がある」と説きました。
一斉は、卓越した学識を誇り、幕府直轄の
学問所「昌平黌」の儒官(校長役)を務め、
その広い見識は、儒家思想のみならず
陽明学、老荘思想、孫子兵法にまで及びました。
山田方谷、佐久間象山、横井小楠等の逸材
を輩出し、西郷隆盛、吉田松陰、河井継之助
等、薩長から幕府側まで、数多くの幕末維新
の偉人達が影響を受けたと言われています。
「頭ではなく心で学ぶこと、草木や月花など
あらゆるものからも学べる」
一斎の教えから、人生を貫く営みとしての
学びの大切さが感じられます。
さっそく私の愛読書の中から、息子に手渡した
本は、司馬遼太郎著「明治という国家」。
在りし日の司馬さんは、昭和11年大阪の私立
上宮中学校に進学。入学後の成績は300名中
でビリに近かったといい、本人は驚き、慌てて
勉強をしたところ二学期には上位20位に入った
そうです。
そして井伏鱒二氏の「岩田君のクロ」に感銘を
受けた司馬さんは、中学3年から御蔵跡町の
図書館に通うようになり、大阪外国語学校卒業
まで本を猛読し続けたといいます。
古今東西のあらゆる分野の書物を読破し、
しまいには釣りや将棋などの本まで読んだと
いう司馬さんの学生時代。
阿倍野のデパートでは、吉川英治の宮本武蔵
全集を立ち読みで読破。いつも立ち読みばかり
するので頭にきた売り場の主任が、
「うちは図書館やあらへん!」と文句を言った
ところ、「そのうちここらの本をぎょうさん買うたり
ますから…」と言ったそう。
既に司馬作品の「関ヶ原」「項羽と劉邦」などに
親しんでいる息子ですが、今後様々な古典名作
より、どんな自己の幅を拡げていけるか楽しみ
です。
そして時折参加できている人間学の勉強会、
「神渡良平人間学」の片隅に座ることで、
神渡先生や素敵なゲストの皆様から、人生に
おける大きなアドバイスを聴けることができる
でしょう。
尊敬する徳川家康の脳タイプを目指す、
息子のこれからを大きく見守っていきたい
と思います。
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