「誰のための経済政策なのか?」
ケインズの師匠であるケンブリッジ
大学のアルフレッド・マーシャル
教授は、ある日学生たちをロンドン
の貧民街に連れて行きました。
そこで暮らす人々の様子を見せながら
、「経済学者になるには冷徹な頭脳
と暖かい心の両方が必要である」と
教え諭したそうです。
格差問題を掘り下げた世界的な
ベストセラー「21世紀の資本」。
話題の著書は世界十数カ国で発行され、
700ページを超える学術書にもかかわらず
累計150万部を突破。
日本語版も昨年末に発売され、1冊5940円
で重さ約1キロ、厚さ約5センチの分厚い本
がすでに13万部販売されています。
「2008年に始まった世界金融危機以降、
一般大衆は失業や低賃金など経済苦境
を長く経験してきた。
同時に、かれらは金融危機を引き起こした
張本人であるはずの、投資銀行のCEO達
が一般労働者の1000倍近い超高額報酬を
得ているのを見ている。
話題の著書は世界十数カ国で発行され、
700ページを超える学術書にもかかわらず
累計150万部を突破。
日本語版も昨年末に発売され、1冊5940円
で重さ約1キロ、厚さ約5センチの分厚い本
がすでに13万部販売されています。
「2008年に始まった世界金融危機以降、
一般大衆は失業や低賃金など経済苦境
を長く経験してきた。
同時に、かれらは金融危機を引き起こした
張本人であるはずの、投資銀行のCEO達
が一般労働者の1000倍近い超高額報酬を
得ているのを見ている。
そして、多くの人びとが資本主義そのものに
疑問を感じ始めた丁度その時、ピケティの
『資本論』が店頭に出てきたのである。
それは多くの人びとが感じていた貧富格差
拡大の事実をデータで裏打ちし、しかも不平等
是正のための政策提言を積極的に行ったので
ある。
すなわち、「富裕層の所得と富に高い税金を
かけて奪い取れば不平等は解決するのだ」と。」
(澁谷浩氏 http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20140602/265928/?rt=nocnt)
不平等には、良い不平等と悪い不平等があること
が分かります。
良い不平等とは生産性に対応した所得配分の
結果生じた不平等。
それは労働意欲を刺激し起業家精神を育む、
正しいインセンティブを与えるもの。
他方、悪い不平等とは既得権益や特殊利益
追究の結果生じた不平等。生産性とは関係が
ありません。
悪い不平等によって既得権益が生まれ、政治
を通じて新規の競争相手が現われないように
政策(規制、補助金)を誘導するもの。
良い不平等は経済成長を促進し、悪い不平等
は成長を阻害。したがって、良い不平等を促進し
、悪い不平等を抑制することが良い政策の条件
となります。
格差の激しい米国では、ポール・クルーグマン
米プリンストン大学教授やジョセフ・スティグリッツ
米コロンビア大学教授などの左派有名人が、
ピケティ氏の「資本論」を褒め称えると、右派は
さまざまな側面から攻撃を始めています。
「21世紀の資本」は、日本の格差論議を
揺さぶり、米国追随の有りかたの見直しを
求めるものです。
何よりもこれからの社会を担う若者たちが
未来に夢や希望を持って学び、行動できる
ように、我々大人がしていかねばと思うのです。
揺さぶり、米国追随の有りかたの見直しを
求めるものです。
何よりもこれからの社会を担う若者たちが
未来に夢や希望を持って学び、行動できる
ように、我々大人がしていかねばと思うのです。
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