「問題は過去を克服することではありません。
さようなことができるわけはありません。
後になって過去を変えたり、起こらなかったこと
にするわけにはまいりません。
しかし過去に目を閉ざす者は結局のところ
現在にも盲目となります。
非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、
またそうした危険に陥りやすいのです。」
(岩波ブックレット『荒れ野の40年』)
さようなことができるわけはありません。
後になって過去を変えたり、起こらなかったこと
にするわけにはまいりません。
しかし過去に目を閉ざす者は結局のところ
現在にも盲目となります。
非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、
またそうした危険に陥りやすいのです。」
(岩波ブックレット『荒れ野の40年』)
戦後70年の節目に当たる今年、天皇陛下は
年頭に当たっての感想の中で
「この機会に、満州事変に始まるこの戦争の
歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を
考えていくことが、今、極めて大切なことだと
思っています」とつづられました。
ワイツゼッカー氏の演説にある「心に刻む」
という言葉。
「心に刻むというのは、ある出来事が自らの
内面の一部となるよう、これを信誠かつ
純粋に想い浮かべること」
戦後70年の日本とドイツの状況をみたとき、
周辺諸国との関係においては、日独間に
大きな差がついてしまったといわざるを得ません。
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