『復活と新展開をひとりでやってのけたひと』

先日亡くなられた、上方落語の第一人者で、
人間国宝の桂米朝師匠

舞台に現れただけで客の顔をほころばせ
端正で品格のある芸風は多くのファンを
魅了したといいます。





























消滅の危機にひんしていた上方落語の復興

に尽くし、歌舞伎や人形浄瑠璃にも造詣が
深く
、「本能寺」などの芝居噺を得意としました。

落語ブームといわれる中で、
”落語家の数はそうかもしれんが、落語は
洒落が命の、人をばかにした芸であり、
落語家はいくら人気が出ようと世の中のおあまり”

と口癖にしていたそうです。

”上方落語の不毛期に育ち、晩年になって米朝
という巨人を得た。この幸福をどう表現していいか
わからない”

そう語った司馬遼太郎さんが、毎晩寝床で米朝
師匠のテープを聞いていた
のは有名な話です。

司馬さんは、「米朝ばなし・上方落語地図」
推薦文を寄せています。

”この人のように復活と新展開という劇的な活動
をひとりでやってのけたひとは古来幾人いるだろうか”

名人のご冥福をお祈りします。

 



















”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”