『超少子高齢化という社会』

先日発表された日本の子どもの推計人口は、
1617万人(15歳未満、4月1日時点)

1982年から34年連続の減少で、比較可能
50年以降の統計で過去最少を更新
したそうです。

















全人口に占める子どもの割合は、12.7%
で、
41年連続して低下

人口に占める65歳以上の高齢者の割合が世界
で一番高く、15歳未満の子どもの割合
が世界で
一番低い、超少子高齢社会

2030年、65歳超人口が成人人口の半数を占める
との予測が出ています。日本の出生率はドイツ並の
1.4
。老年人口の増加は300年の趨勢の延長線上
にあります。 

これに対し、若年人口の減少こそまったく新しい現象
です。
















世界の未来を予測
するのに、人口の移り変わり
知ることは重要です。人はどこからどこへ移動し、
どこで増加し、どこで減少
するのか。
食糧や資源、エネルギーは
どのくらい必要となり、
不足するのか

日本の過去を振り返った時、享保から化政期
にいたる江戸中期の人口
1732年の3230万人
をピークに、1790年頃まで60年に渡って減り続
けた
ことがわかります。

そのきっかけは気候の変化。気温が急激に下がった
ことで宝暦、安永、天明期に大飢饉が発生。

江戸や大坂などの都市では、文化の成熟化
よって晩婚化や単身化が拡大し、出生率が低下
人口密度が高く、衛生状態も悪いために災害や
流行病による死亡率も高まり
ました。 


かつてドラッカー教授は、「1つひとつの組織、
1人ひとりの成功と失敗にとって、経済よりも
社会の変化のほうが重大な意味を持つに
いたった」
といいました。 

人口構造の変化がもたらす最大の影響は、
文化と市場の多様化。社会にふれつつそのこと
をますます実感します。






















”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”