"詩人は人類を担っており、
動物たちさえも担っているのです。
彼は、自分が創出したものを感じさせ、
触れてみさせ、耳に聞こえさせねば
ならないでしょう。"
動物たちさえも担っているのです。
彼は、自分が創出したものを感じさせ、
触れてみさせ、耳に聞こえさせねば
ならないでしょう。"
「僕がはじめてランボオに、出くはしたのは、
二十三歳の春であった。
その時、僕は、神田をぶらぶら歩いていた、
と書いてもよい。
向こうからやってきた見知らぬ男が、いきなり
僕を叩きのめしたのである。」
(小林秀雄『ランボオ論』(1947年))
アルチュール・ランボーはフランスが生んだ
天才詩人。
1870年前後、普仏戦争とパリ・コミューンで
揺れるフランスに彗星のように現れ、短い
青春を燃え尽きるようにして生きました。
ランボーの詩人としての資質は、散文で
書かれた「地獄の一季節」や「イリュミナション」
に凝縮されているといわれます。
「イリュミナション」の創作を切り上げるとすぐに、
ランボーは文学との最終的な決別をとげ、
放浪の生活に入りました。
そして、アフリカで蒙った風土病がもとで、
決して長くはない一生を終えます。
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