『美しく鏡に映るような生き方』

「命を区切られたとき、人は何を思い、いかに生きるのか」

先日、食中毒に苦しんだ二日半。床に身を臥せた中、
頭にしきりと浮かんだのは「肚」のこと。

















古来より日本語はきわめて生命的な言語だといわれます
が、「肚」=「腹」についての言葉は多くあります。

腹を決める、自腹を切る、腹蔵無い、腹が癒える、腹が
痛む、
腹が大きい、腹が据わる、腹が太い、腹に収める
、腹に落ちる、
腹に据えかねる、腹を合わす、腹を抱える
、腹を固める、
腹を括る、腹を探る、腹を立てる、腹を
召す、腹を読む、
腹の虫がおさまらない、腹の虫の居所
が悪い
、等。

冒頭の言葉は、「蜩の記」にあったもの。「肚」の言葉
から、年末に録画しておいたことを思い出し観映。

原作は、幽閉中の武士・戸田秋谷の気高く凄絶な覚悟
と矜持
を、九州豊後の穏やかな山間の風景の中に
謳い上げる感涙の時代小説。

映画は、第146回直木賞を受賞した葉室麟氏の小説を、
「雨あがる」「博士の愛した数式」小泉堯史監督
作品化。黒沢明監督の愛弟子でもあります。

”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”