『さよなら…昭和レトロのうどん自販機』

「ドキュメント72時間」というNHK番組。
毎週金曜日の午後10時55分~午後11時20分
に放映。

時折視る度に、心がほっこりさせられます。



















「人々が行き交う街角。
そこに足をとめ、通りすがりの人に目を向けてみる。
カメラを据えて3日間、72時間。

同じ空の下、同じ時代に、たまたま行き合わせた
私たち。

みんな、どんな事情を抱え、どこへ行くの?
― ドキュメント72時間

想像をはるかに超える、多様で生き生きとした、
人々の「いま」が見えてくる。」


これまでに視たいくつもの回の中で、とても印象に
残っているのが、「秋田・真冬の自販機の前」(2015
年3月6日放送)


”突風が吹き荒れる1月の秋田港。
その片隅に、古びた1台の自販機がある。

お金を入れて待つこと25秒、出てくるのは熱々の
そば・うどんだ。

設置は40年前。元祖ファストフードとして大人気
だったが、最近は老朽化で機械が故障し味は薄めに。


しかし、そのぬくもりを求めて24時間客が絶えない。

吹雪の中で麺をすする謎の親子。
深夜に星空を見上げる運転代行業の男性。

極寒の中で食べるうどんから、数々の人生が浮かび
上がる。”



















秋田市土崎港西にある「佐原商店」の創業は
1958年
、半世紀以上も秋田港に入港する船に
食料や衣類、日用品などを提供してきた小さな
商店
うどん自販機の設置は、約40年前。
当初から秋田市民に大人気だったといいます。
うどんとそばを提供しており、各1杯200円

同型の自販機は55年にかけて量産されました
が、その後製造中止に。

しかし、最近は老朽化で機械の故障も多く、既に
生産中止のため、同型の中古品を探して営業を
続けてきた
そうです。現在で4代目。

数日前のニュース。
「佐原商店」が今月いっぱいで閉店することを
報道していました。名物自販機も撤去されるそう。

佐原社長は「店は60年近く、自販機は40年以上
ご愛顧いただいたが、後継者難もあり、残念だが
廃業を決めた」
と話しています。

自販機は、秋田市内の人から引き続き使いたい
と希望があれば譲りたい
とのこと。


















「ドキュメント72時間」のテーマ曲「川べりの家」

そこにある人間模様に寄り添うように流れる素敵な


この曲の作詞・作曲を手掛け、歌っているのは
シンガーソングライターの松崎ナオさん。

2006年、番組ディレクターがCDショップで流れていた
この曲に偶然出会い、心を打たれるほどの衝撃
受けたそう。

スタート準備中の新番組にあまりにもマッチする
感じたディレクターが早速スタッフを集めて試聴した
ところ、そこには涙するプロデューサーの姿が。
スタッフ一同、テーマ曲はこれしかないという確信
なったといいます。
 


”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”