『詩のはじまりは、神様へのおいのりだった』

宮澤賢治の詩を読んだ後と同様の感覚を覚えるのが、
金子みすゞの童謡。

有名な詩人の西條八十から「わかい童謡詩人の中
の巨星」
と、評されたみすゞ。








彼女は、本州の一番南端に位置する下関にあった
上山文英堂という本屋さんの出店のたった一人の
店番の少女
でありました。

みすゞの言葉に、
「詩のはじまりは、神様へのおいのりだった」という
心があらわれるきもちにさせられるものがあります。

心のやすらぎをおぼえる童謡、それがみすゞの童謡
でした。

西條八十の童謡に心うたれて、童謡を書き始めた
みすゞは、その八十から高く評価され、日本中の
わかい詩人のあこがれの星に
なりながら、
1930年、まだ26歳の若さでこの世をさりました。

「星とたんぽぽ」  
 
 
”青いお空のそこふかく、   
海の小石のそのように、   
夜がくるまでしずんでる、   
昼のお星はめにみえぬ。     

見えぬけれどもあるんだよ、         
見えぬものでもあるんだよ。   

ちってすがれたたんぽぽの     
かわらのすきに、だァまって、   
春のくるまでかくれてる、   
つよいその根はめにみえぬ。     

見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。”


心が見事にきれいに洗われる、何と優しく美しい
言の葉でしょうか。





















 

”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”