河合隼雄さんは、生前ユングの心理療法を日本で
確立されたとても偉い臨床心理学者でした。
しかし、どんな席でも誰が相手でも決して偉ぶら
なかったと聞きます。虚勢を張るということの虚しさ
をよくご存知だったのでしょう。
確立されたとても偉い臨床心理学者でした。
しかし、どんな席でも誰が相手でも決して偉ぶら
なかったと聞きます。虚勢を張るということの虚しさ
をよくご存知だったのでしょう。
大事なことは、自分を取り巻く外界に向かう前に、
しっかりと魂を磨き、生命の根をしっかり深く太く
地上に張っていくこと。
河合さんはこう言われました。
「瞑想や座禅によって内面の世界に下りていくと、
すべての存在の発祥の大本である”存在の根源”、
つまりいのちの根源に突き当たります。
大海といえども一滴の水滴が集まって大海になって
おり、大海も一滴の水も本質は同じであるのに
似ています。
いのちも個々の表現としては、松であり、梅であり、
竹であり、あるいは河合となっていますが、
大本であるいのちは一つなのですね。
その”いのち”に出逢ったとき、他者と自分との分け
隔てがなくなっていくのです。」
他の生命も自己の生命も本来は一つであることに
目覚めたとき、人は地球にも他の小さきいのちにも、
大きないのちにも、等しく愛をもてるのでしょう。
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