『貢献ではなく、協力である』

緒方貞子さん。国連難民高等弁務官
(UNHCR)を長らく務め、現在JICA理事長。

その手腕が国際的に高く評価されている、真の
国際人として世界が認める数少ない日本人。



グローバル化についての基本的で大事な考え方
を示してくれています。

・日本は他の国に頼らなければ生きていけない
・共存共栄の範囲は世界である
・”貢献”ではなく”協力”である


「あまり関係のないアフリカの支援をするのも
いいけれど、まずは国内の経済問題を解決する方
が先じゃないか?

アフリカを支援するお金なんかないんじゃないか?」

という声があることに対して、こう答えています。

”アフリカが抱えている問題を目の当たりにしたら、
そのようなことはとても言えません。
たしかに最近は不景気ですが、日本はれっきとした
経済大国です。

そのうえで「どうして支援するのか」という疑問が
ある向きには、こうお答えします。



でも、グローバル化の視点に立ってみると、
その考えはおごりにすぎません。

世界はすでに相互に依存し、共存しているのです。
だから「貢献」ではなくて「協力」、なんですよ。”

















”先進国日本も、他の国に頼らなければ生きて
いけないでしょう。

もちろんあらゆる先進国がそうなのです。

これまで日本は主に、アジアとの共存共栄を考えて
きましたが、共存共栄の範囲は世界的に広がっています。
それが「グローバル化」なのです。”


真のグローバル化の意味を理解し、企業や
個人一人ひとりができることを行う。

情報・モノ・お金など世界の各地と、個人の生活は
密接につながっている中、大事なことだと思います。


”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”