人類の特性が、「脳」の研究を通して新たにわかりました。
(英国の人類学者による20年に及ぶ霊長類の脳に
ついての研究)
(英国の人類学者による20年に及ぶ霊長類の脳に
ついての研究)
その特性とは、多様で柔軟な仕方で他人と継続的な
関係をつくり、共同作業をしたり、考えや意識を共有
することができる能力、つまり「社会的ネットワーク」。
このネットワークの大きさは、よく発達した「前頭前皮質」
の存在に加えて、しっかりとした「心の理論」をもつことが
必要なのだといいます。
すなわち、相手の「精神状態」「感情」「意識」を理解し、
これらを基にして相手や自分自身の「行動」を予測
できる能力が必要です。
また、「脳」についての別の研究では、交友関係が広く
多様な人ほど、脳の「扁桃体」が大きいという調査結果
が出ています。
そして、大脳皮質の3つの領域=「下側頭溝の尾側」、
「上前頭回の尾側」、「前帯状皮質膝下野」が、
社会的ネットワークと相関している可能性があることも
同時にわかりました。
扁桃体とこの3つの領域は共に、社会的な人間関係を
広げることの複雑さに対処するために進化してきたの
ではないかと、研究者は考えています。
味方や敵を増やすにつれて、その人間の扁桃体は
大きくなっていくのでしょうか?
それとも、大きな扁桃体を持って生まれた人は、
それゆえに大きな社会的ネットワークを構築するの
でしょうか?
「脳」を通して、人間関係が理解できます。
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