『大切なことは、何をしたかではなく、
何のためにそれをしたか』
2011年まで所属していた企業で、約10年に渡って
取り組んだ仕事の一つが、森林生態系保全
プロジェクトの推進でした。
何のためにそれをしたか』
2011年まで所属していた企業で、約10年に渡って
取り組んだ仕事の一つが、森林生態系保全
プロジェクトの推進でした。
長野県黒姫、沖縄県やんばる、ガーナ、マレーシア、
極東ロシア、中国・雲南省。
それぞれで出会った様々な人々。NGO、政府関係者、
村人、そして子どもたち。
訪れた各地で、様々な魅力的な人々に出会えました。
決して甘くない現実の中で生きながら、未来への
期待や夢を持つ人々。
その人々と実際に接し、やりとりをする中で事なこと
を学ばせてもらえたと思います。
同じ時間をその土地で過ごす中で、生まれ育ちは
違えども、自分の人生をより良く生きたいと願う
気持ちは人間として皆同じです。
我が子に愛情を注ぐ同じ親という立場も。
何よりも対等な命を持つ人間 である
ことをつくづく感じました。
出会えた人々のことを思いながら、自分なりに
一所懸命活動に取り組んできました。
伐られようとしていた森林が守られ、そこに
暮らす人も、生き物の営みも、持続的に保全されて
いくように願い取り組みました。
高倉健さんは、日本を代表する映画スター。
半世紀以上活躍を続け、代表作は映画『網走番外地』
シリーズ、『野生の証明』、『幸福の黄色いハンカチ』、
『八甲田山』、『南極物語』、『鉄道員(ぽっぽや)』
などいずれも邦画史に残る大ヒットを記録。
「生きるために出会った」という俳優業であり、
俳優養成所では「他の人の邪魔になる」とまで言われる
落ちこぼれだったといいます。
「辛抱ばい」との母の言葉を胸に努力を
重ねてきました。
『彼は何を演じても高倉健。
ある典型的な人間像をつくり、自分自身の人生も重ねた。
そんな俳優は、さかのぼると笠智衆さんにたどり着く』
映画「幸福の黄色いハンカチ」の山田洋次監督
は称えます。
以前読んだ、高倉健さんの本。
(私は小学6年の時観た、映画「八甲田山」以来
、大ファン)
『映画「南極物語」の撮影ロケで入った南極大陸。
基地には、小さなデイパック一個しか持って入れ
なかったんですが、一冊の本を詰めていったんですね。
南極大陸での強烈な、本当に地獄のようなシーン。
判断を一つ間違えば生命に関わる、
生命を落としてもまったく不思議ではないという
凄まじい場所が、この地球上にはたくさんあるんです。
ニュージーランドのスコット基地に特別に入れてもらい、
この間に、恐ろしいブリザードも体験しました。
人間って本当に、あっけなく死ぬんだなと思いました。
小さな小さな雪上車の中に、八人の人間が立ったまま、
外を吹き荒れているブリザードを窓ガラス越しに眺めて
いたあの時のことを今も忘れられません。
桜花の満開の美しさ、散り際の見事さ。
尊敬する健さんの言う「何のために仕事をするか」
がこころに強く響きます。
心にしっかと留めながら、現在の仕事に
励んでいこうと思います。
「身についた能の、高い低いはしようがねえ、
けれども、低かろうと、高かろうと、精いっぱい
力いっぱい、ごまかしのない、
嘘いつわりのない仕事をする、
おらあ、それだけを守り本尊にしてやって来た」
(山本周五郎「ちゃん」より)
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