私は小さい時から絵本が大好きでした。
そこから現在に至る、大の本好きが
始まっています。
絵本から得られる創造の世界は、いつも
こころの中を豊かにしてくれるもの。
絵本には大きな力があります。
そこから現在に至る、大の本好きが
始まっています。
絵本から得られる創造の世界は、いつも
こころの中を豊かにしてくれるもの。
絵本には大きな力があります。
”就学前に家庭でよく読み聞かせをしてもらった
と答えた子ほど、読む冊数が多い”
これは毎日新聞が、全国学校図書館協議会と
合同で実施した「学校読書調査」の結果から
わかったものです。
■小学校入学前に家で本を読み聞かせてもらった経験
「よく読んでもらった」
小学生の49%、中学生の36%、高校生の39%
1998年での同じ質問から、小中高ともこの15年間で
大きく伸びています。
小学生31%→49%
自治体による「乳児への絵本贈呈活動」などの成果が
表れ、家庭での読み聞かせが広がっていることから
のようです。
以前、私が幼い時に繰り返し読んでは泣いた童話が、
「泣いた赤鬼」(浜田 廣介作) です。
”山の中に、一人の赤鬼が住んでいました。
赤鬼は、人間たちとも仲良くしたいと考えて、
自分の家の前に、
「心のやさしい鬼のうちです。
どなたでもおいでください。
おいしいお菓子がございます。
お茶も沸かしてございます」
と書いた立て札を立てました。
けれども、人間は疑って、誰一人遊びに
きませんでした。
赤鬼は悲しみ、信用してもらえないことを
くやしがり、おしまいには腹を立てて、
立て札を引き抜いてしまいました。
そこへ、友達の青鬼が訪ねて来ました。
青鬼はわけを聞いて、赤鬼のために
次のようなことを考えてやりました。
青鬼が人間の村へ出かけて大暴れをする。
そこへ赤鬼が出てきて、青鬼をこらしめる。
そうすれば、人間たちにも、赤鬼がやさしい
鬼だということがわかるだろう、と言うのでした。
しかし、それでは青鬼にすまない、としぶる
赤鬼を、青鬼は無理やり引っ張って、村へ
出かけて行きました。
計画は成功して、村の人たちは、安心して
赤鬼のところへ遊びにくるようになりました。
毎日、毎日、村から山へ、三人、五人と
連れ立って出かけて来ました。”
数多くの本を執筆され、絵本の翻訳なども
手掛けるノンフィクション作家の柳田邦男さん。
絵本の素晴らしさに、言葉のみずみずしさ、
胸に響くあたたかさをあげています。
かつて次男を亡くされた頃、柳田さんは
絵本にふれて、物語性のある絵や
日常的な言葉が生き生きと使われている
ことに大変感動したそうです。
”「休日には絵本を一冊、ゆっくりと」
これは子どものための心得ではない。
私自身のための心得だ。
いや、心得というより生活習慣と言った
ほうがよい。
10年ほど前、50代の半ば過ぎに次男を
喪ってから、懐かしさもあって書店の
絵本コーナーに佇んだのがきっかけだった。
感覚が敏感になっていたのだろう。
手に取った絵本の世界にすーっと入り込み、
物語性のある絵に魅せられたり、日常的な
言葉が生き生きと使われていることに
感動したりといった経験をするように
なったのだ。
人が本からどれだけのものを読み取るかは、
その人の人生経験や内面の成熟に
かかわっている。
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