『Hello,darkness,my old friend,
I've come to talk with you again. 』
「The Sound of Silence」
by Simon & Garfunkel
小学6年の時に初めてラジオを買ってもらった
晩、FMのボタンをポチッとひねった途端、
聴こえてきた音楽。
以来、大切な曲の一つになりました。
I've come to talk with you again. 』
「The Sound of Silence」
by Simon & Garfunkel
小学6年の時に初めてラジオを買ってもらった
晩、FMのボタンをポチッとひねった途端、
聴こえてきた音楽。
以来、大切な曲の一つになりました。
1963年に作られたこの曲には、とても深い意味
が込められています。
現代文明の象徴であるテレビ、そして後継者たる
インターネットの発達により、情報ノイズの洪水に
対する静かな警告と、社会におけるコミュニケーション
の喪失を静かに唱える曲。
情報の洪水は、あたかも人間を知識あるものに
見せかけます。
しかしそれはあくまでも幻想にすぎません。
わかったと思うことは、表面の一部でしかないこと
が大半。
人々がコミュニケーションを取っているとしても、
表面的なこと、無意味な内容でしか伝え合って
いない社会が現代。
「いつでもどこでも」という一見便利そうに見える
売り言葉に惑わされて、情報とコミュニケーション
の束縛を受け、皆がコミュニケーションに忙殺される
現代。
『都会のディスコミュニケーション
(意思伝達ができない状態) は癌みたいだ。
と叫んでみるが、そのぼくも、静寂の響きの中に
閉じこめられている。
どこに救いがあるのだろうか。
ネオンのメッセージが囁いている。
都市そして文明こそ我だ。
我を拝みなさい。
そういう言葉に数知れぬ人々が従っている。
現実はもっと暗く、真実はもっと奥に隠されている。
自分の心の中すら触れたことのない人間が、
どうして世の現実を理解できるのだろうか。
私たちは結局、自分の周囲で起こっている
現実すらわかっていない。
都市の中では、華やかなネオンが瞬く一方、
薄暗い街の小道を一人で彷徨う僕がいる。
僕は、数千人いや数万人と数知れない人々が、
静寂の響きのなかで孤独に生き、歌も言葉も、
心のメッセージさえも、一切他者には伝わらない
静寂の響きの中で、造られ生まれ消えて行くのを
知った。』
ネットワーク技術の発展により、
現代人のコミュニケーション空間はグローバル化し、
「空間の感覚」が格段に拡がりました。
その一方で、「時間の感覚」は逆に狭くなったように
思います。
「時間の感覚」の喪失は、人と人の関係を刹那的に
します。
そしてそれは、コミュニティの意識の喪失につながり、
それによって、現代人は寂しくなりました。
現代人はコミュニケーションメディアを、寂しさを
紛らわす道具として使っているように見えます。
携帯を持っているだけで、たとえ相手と話さなくても、
相手とつながっているという意識が持てるから。
忙しいという字は、心を亡くすと書きます。
つまり自分だけが忙しいと錯覚して、相手への
思いやりがなくなる、自己中心になるということ。
しかし、相手と本当にわかりあおうと思ったら、
話すだけでは駄目。
忙しくしないで、むしろ一見無駄に思える時間を、
相手とできるだけ長く過ごすこと、それが大切。
しかし、そんなことは、もともと忙しい現代社会では
無理だと言われることでしょう。
そう、無理なのですね。
だから問題なのです。
静寂の中に耳を澄ますことで聴こえる音があると
いうこと。
これからも大切にしたいと思います。
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「The Sound of Silence」
https://www.youtube.com/watch?v=cpOxTL1ueDM
Hello,darkness,my old friend,
やあ、夜の闇、我が古き友よ
I've come to talk with you again.
きみとまた話に来たんだ
Because a vision softly creeping,
というのも、ある幻影がそっと忍び込んできて、
Left its seeds while I was sleeping.
寝てる間に種を置いて行ったんだ
And the vision that was planted in
my brain still remains,
頭に植え付けられたその幻影はまだそのままだ
Within the sound of silence
沈黙の世界の中で
In restless dreams,I walked alone,
途切れる事の無い夢の中、僕は歩いていた
Narrow streets of cobblestone.
狭い敷石の道を
'Neath the halo of a street lamp,
I turned my collar to the cold and damp.
街灯の光の下、僕は寒気と霧にすくんで、襟を立てた
When my eyes were stabbed by
the flash of a neon light that split the night
夜を切り裂くネオンライトの燦めきが目に突き刺さった時、
And touched the sound of silence
僕は沈黙の世界に触れた
And in the naked light,I saw ten
thousand people maybe more.
裸電球の下、僕は1万かそれ以上の人々を見た
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