『覚悟を問う生き方』

TVドラマ「半沢直樹」が高視聴率を上げ続けています。

堺雅人さんが演じる型破りの銀行員・半沢直樹が、銀行内外の敵と戦う内容
で、「やられたら倍返しだ」「10倍返しだ」の名ぜりふに、心の中で喝采している
会社員が多くいることでしょう。

「半沢直樹」は間違いなく企業社会の現実を映しだしています。
どんな現実かと言えば、業績至上主義が職場の隅々に行き渡り、リストラ圧力
は強まる一方で、過剰なほどのコンプライアンス意識が社員の心に重たく
のしかかっている状況
です。


それに加えて世代間の確執が見られます。

「団塊の世代が企業の中堅を占めていたころは、失敗の責任のありか
をぼやかしてしまう空気がカイシャにもあったように思う。

かりに上司が自分の失敗を棚に上げて部下をなじっても、その部下は
アフターファイブに同輩に愚痴をこぼしてガスを抜いてきた。

ところが、バブル組世代はいい加減さも緩さも許されない。

失敗を自分のせいだと認めたとたん、リストラ圧力で自分のポジション
を奪われることもある。

このドラマで言えば、銀行本体からの「出向」が待ち受けているのである。
逃げ場がないので追い詰められれば戦うだけだ。

半沢直樹がとるのは、上司が自分を責めてきたら、その不当さを裏づける
情報をかき集め、真正面から対抗するという戦い方だ」
http://www.huffingtonpost.jp/webronza/post_5464_b_3802730.html

上司が自分を責めてきたら、その不当さを裏づける情報をかき集め、
真正面から対抗するという戦い方とは、相当な覚悟がなければできない
ことです。

私はこの覚悟に、米国の映画『クリムゾンタイド』(主演:デンゼルワシントン
、ジーンハックマン)
を思い出します。

個人的に好きな俳優、デンゼルワシントンの迫真の演技に何度見たか
分からないくらい見ている映画です。
上司と部下とのやりとりのあるべき姿に共感し、何度見ても飽きが来ません。


どのような組織においても艦長(上司)に当たる立場の人間が、本来理屈
として正しいとされることに反し、何かを進めようとすることがあります。

その場合、誰がどのように止めるのか


組織には必ず上の者に媚びへつらう者がいます。
また自分の地位保全を優先的に考え動く者もいます。

正しいことをきちんと言える者と、それをきちんと理解して正しいと思うこと
を実行できる者がいるかどうか?


このような風土の組織であるならば、その企業は社会から今後も存続を
認めてもらえるであろう
と思うのです。
 
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映画『クリムゾンタイド』
http://www.youtube.com/watch?v=0ZAhiYQVT9w&feature=share

<あらすじ>

ロシアの国粋主義社がシベリアのICBM(大陸間弾道核ミサイル)基地を占拠、
アメリカと日本を核攻撃すると宣言した。

核戦争勃発の危機に、米海軍のSLBM(潜水艦発射弾頭核ミサイル)搭載
原子力潜水艦『アラバマ』が出動する。

艦内での火災や敵潜水艦の攻撃など、相次ぐ危機的アクシデントの中、
次第に対立を深める実戦派のラムジー大佐と士官学校卒のエリート、
ハンター少佐。

そして、ついに先制核攻撃のEMA(緊急行動通信)が…。
今、極限状況のなかで対立する2人の男に全人類の命運がゆだねられた。








”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”