「われわれの国の豊かさは、多様性を強みと
することにある」
この言葉を語ったのは、先日ベルギーの第7代
国王に即位したフィリップ新国王。
することにある」
この言葉を語ったのは、先日ベルギーの第7代
国王に即位したフィリップ新国王。
約20年に渡り在位したベルギー国王アルベール
2世は、同国の建国記念日7月21日に退位。
長男のフィリップ皇太子(53)が議会で宣誓し、
新しい国王に即位しました。
ベルギーでは、オランダ語系の北部フラマン地域
とフランス語系の南部ワロン地域の対立が深刻化
しており、国家分裂の恐れもあるといいます。
来年、ベルギーは総選挙を予定しており、フラマン
地域の分離独立を目指す新フランドル同盟が勢力
を伸ばす中、組閣の調整役を果たす新国王の
手腕が問われます。
新国王は、父親に倣って国民統合の求心力となる
ことが期待されており、宣誓後の演説で
「われわれの国の豊かさは、多様性を強みとする
ことにある」と語りました。
話は変わりますが、生物多様性を見た場合、
多様性の少ないシステムほど、安定的に
存在することが難しいといわれます。
たとえば人類が害虫と思う生物種の全体を
もし消滅させた場合、地球上全体での
生態系の不調和を起こす可能性が高くなり
ます。
生命体のごく一部が消滅したり増大したりする
ことで、それまでの安定的バランスは崩壊し、
連鎖的に他の生命体も危機に陥りうることに。
生物には様々な「種」の生物がおり、それが
相互に作用し合うことでつりあいのとれた
「生態系」を成しているもの。
少しでも狂いが生じれば、これまでつながり
合っていた「生物」同士に変化が生じることは
なんとなく想像できることです。
多様性は文化から見た場合、ある文化の持つ問題
解決的発想の幅を広げるものといえます。
社会の変化と発展に、欠く事の出来ない要素。
翻って私たちが住む日本を見た時、人を育てる教育
環境はこれまで画一性を重視し、児童・生徒を個人
としてよりも集団として扱う傾向が強かったと思います。
一方で、学歴の差が将来を大きく左右する社会で
あったことも否めません。
最近は、これまでの教育が知識偏重であったとの
認識から、思考力やコミュニケーション能力、創造
力などを重視し始めています。
私が関わっている「サス学」では、持続可能な社会
の創造を今後担う子どもたちに対し、「最適解」を
持つ力の学びを行っています。
社会の発展を担う主体的な人財をどれほど多様に
持てるかは重要なこと。
フィリップ新国王の言葉に、日本もそうであると胸を
張って言えるようになりたいものと思いました。
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