前職時代に取り組んだ、世界各地での森林生態系
保全活動の一つが「沖縄やんばる森林保全プロジェクト」。
現地で長年に渡り、地道な活動に取り組んでいる
NPO法人「やんばるの森トラスト」と連携し、
現在も続いています。
私は2008年に現地を訪れ、与那覇岳(本島で一番
高い山)を登りました。
湿潤な森の中、希少生物が生存する頂上付近は、
国の天然保護区域になっています。
姿は見えませんでしたが、ヤンバルクイナと同様に
希少なノグチゲラの鳴き声を聞くことができました。
トラストの代表、市田豊子さんは1998年から
やんばる地区で鳥類調査や鳥獣調査、鳥獣
保護区指定などの活動を始め、2004年に
「やんばる森のトラスト」を設立。
以来、シンポジウムの開催やトラスト地の購入
など、やんばるの希少野生生物の保護に
尽力してこられました。
冒頭の生息域回復は、こうした地元の方々の
地道な取り組みがあってこそとつくづく
思います。
「喜如嘉がわたしを育て、知識を大きくしてくれた。
次世代を担う子どもたちに素晴らしいやんばるの
森を残して行くことがわたしたちの大事な仕事だ」
と語ってくれた市田さん。
地元にある喜如嘉小学校の児童や教職員とも
20年以上にわたって交流を深め、野鳥観察の
指導も続け、その活動は全国大会で何度も
環境大臣賞を受賞。
「この恵まれた自然の中にいる子どもたちは
うらやましい」と笑顔で話していたのが懐かしいです。
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