東日本大震災発生から今日で3年となりました。
現在も、仮設住宅などで避難生活を送る人は約26万7千人
に上るそうです。
避難生活が長期化する中、被災後に体調を崩して亡くなる方
も増えていると聞きます。
現在も、仮設住宅などで避難生活を送る人は約26万7千人
に上るそうです。
避難生活が長期化する中、被災後に体調を崩して亡くなる方
も増えていると聞きます。
避難者のうち、生活環境が厳しいプレハブの仮設住宅
で暮らす人は岩手、宮城、福島の3県で約9万7千人。
遠隔地に避難する人も多くいます。
東電福島第1原子力発電所事故の影響を最も受けて
いる福島県では、県外に避難する人が4万7995人
いる状況。
福島第1原発の事故原因を調査した、政府、国会、
民間の3事故調の元委員長らが昨日、日本記者
クラブで開かれた討論会に出席。
政府が原発再稼働に積極的なことについて、
「事故から学んでいない」などの批判が相次ぎました。
参加したのは、いずれも各事故調の元委員長の
畑村洋太郎氏(政府事故調)、黒川清氏(国会事故調)、
北沢宏一氏(民間事故調)の3氏と、米原子力規制
委員会前委員長のグレゴリー・ヤツコ氏。
「規制委が安全と認めたものは地元の理解のうえで
(原発を)稼働する」という政府の姿勢について、
畑村氏は「安全性が確認されたから再稼働というの
は論理が違う」と指摘。
「想定外」だった福島の事故の教訓を活かしていない
との認識を示しました。
黒川氏も「あれだけの事故が起きても日本の社会が
変わる気配がない」と厳しく批判。
北沢氏は「事故は(再び)起こるかもしれない。
(再稼働の是非は)国民がしっかり議論しなければ
ならない」と指摘。
ヤツコ氏は「いまだに汚染水問題など課題は多い。
事故は終わっていない」と述べました。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/nuclear_power_plant_reoperation/?id=6109876
「想定外」とされた福島の原発事故から何を学び、
今後に活かすのか国の識見(物事を正しく見分ける力)
がまさしく問われていると思います。
そして、この識見はもちろん、私たち国民一人ひとり
にも問われるものです。
松尾睦氏(神戸大学大学院・経営学研究科教授)は、
同じ経験をしても成長する人としない人の違いは、
「経験の質の違い」にあるといいます。
氏が言う、質のいい経験(よく考えられた実践)には、
以下の三つの特徴があります。
(1)適度に難しく、明確な課題がある
懸命に手を伸ばせば届くくらいの課題。
そのイメージは自分の能力の2割増し、120%程度と
いった難易度のよう
(2)結果に対するフィードバックがある
良かった点、悪かった点が、すぐわかること
(3)誤りを修正する機会(繰り返し)がある
次に修正して、リトライできる環境があるかどうか
そして、経験から学ぶには主として三つの力が必要に
なるといいます。
(1)ストレッチ
問題意識を持って、新規な課題に取り組む
(2)リフレクション
行為を振り返り、知識・スキルを身につけ修正する
(3)エンジョイメント
仕事のやりがいや意義を見つけて、仕事を楽しむ
成長し続ける人は、このような「経験から学ぶ力」を持って
いるのですね。
個人の識見(物事を正しく見分ける力)が問われる時代、
いつまでも学びの姿勢を忘れないようにしたいと思います。
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