NHKクローズアップ現代『子どもの体に異変あり
~広がる“ロコモティブシンドローム”予備軍~』の衝撃
「しゃがめない小学生」「片足立ちでふらつく中学生」
いま、子どもたちの体に “異変”が起きている。
バンザイが出来なかったり、手首が十分に反り返ら
なかったりなど、手足や腰の運動器が十分に機能して
いない子どもも少なくないことが新たに分かった。
http://www.nhk.or.jp/gendai-blog/100/186072.html
~広がる“ロコモティブシンドローム”予備軍~』の衝撃
「しゃがめない小学生」「片足立ちでふらつく中学生」
いま、子どもたちの体に “異変”が起きている。
バンザイが出来なかったり、手首が十分に反り返ら
なかったりなど、手足や腰の運動器が十分に機能して
いない子どもも少なくないことが新たに分かった。
http://www.nhk.or.jp/gendai-blog/100/186072.html
こうした状態を放置したまま成長すると、高齢者に多い
「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」になる
リスクが高くなると専門家も危機感を募らせている。
事態を重くみた文科省も約20年振りに、学校健診の
「大幅な見直し」を決定。
これまで検査項目に無かった「四肢や関節などの
運動器の機能」にも注意するよう法令改正に踏み切る。
この「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」とは、
身体を動かすのに必要な器官に障害が起こり、自分
で移動する能力が低下して要介護になる危険度が
高い諸症状をいいます。
厚労省の調査によれば、要支援・要介護になる原因
の1位は運動器障害であり、よく知られている脳血管
障害や認知症よりも高率であることから、同シンドローム
の予防は健康寿命延長の大きなファクターとなりうる
ものです。
ところが今その予備軍が子どもにも広がって
います。
専門家が小中学生の運動器の状態を調査して
いる映像には「片足で立てない」「しゃがめない」
子どもたちの姿が次々に映し出されます。
体育の授業で跳び箱を飛んだ時に、両手首を
骨折してしまった中学生もいた、という事実には
驚かされました。
広がるロコモティブシンドローム予備軍、その
原因はゲーム機やスマホの普及、外で遊ばなく
なったことが柔軟性や筋力の低下につながって
いるそうです。
加えて最新の調査で明らかになってきたのが、
スポーツに熱心に取り組んでる子どもにも異変が
起きていること。
以前では考えられない子どもたちの体の異変が
増えているとして、埼玉のある学校では二年前から
運動器の状態を調べています。
検査ではしゃがみ込み、体前屈、グーパー運動など、
5つの動きを見て正しく機能しているかを調査。
検査の結果、十分に機能していないのは52.8%
にも及んでいます。
宮崎ではさらに8000人もの小中学生を調べたところ、
23%の子供が運動器に問題があると判明。
宮崎大学医学部の教授は普段診察で使用している
解析装置で、運動器の動きを診てその骨盤に注目。
日体大総合研究所所長・武藤芳照さんは、
ロコモ・シンドロームについて一言で言えば、
運動習慣・生活習慣によって子どもの体が
二極化しているといいます。
『運動不足による機能障害があれば運動過多に
よる機能障害もあり、運動の質(多様性)と量
(時間・強度・頻度)が大切。
運動不足によって本来ならできる事ができなく
なるような機能不全が起きることがある一方、
過度な野球の練習で肘を痛め自由に動かなく
なることもある。
運動習慣の二極化に伴い身体の二極化、
疾患障害の二極化が起きている。
子どもの体は柔らかく子供の頃は軟骨部分が
多いが、大人になるとしっかりした骨となる。
子どもは骨が約350あるが大人になると約206
と減るのは、成長発達の過程でしっかりとした
大きな骨となるためである。
成長期には骨が伸び身長が伸びるが、筋肉や
靭帯は骨ほど急速に伸びないため骨を
引っ張った状態になる。
成長が著しい時期には筋伸ばし体操・ストレ
ッチングをしっかり行わないと、骨や軟骨を
傷めたり機能障害が起きたりする。』
最後に武藤教授は、家庭、地域、皆が協力
しあって合理的な仕組みを作ることが大切だと
話されました。
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