『レジリエンスで逆境を乗り越える』

最近よく聞く言葉の一つに「レジリエンス」があります。

”あらゆる状況に対する反応の仕方を制御し、
挑戦や逆境から立ち上がる能力”


先天的な能力ではなく、誰にでも学習可能なスキル
この「レジリエンス」という概念が注目され始めたのは
1970年代。













きっかけの1つとなったのが、第二次世界大戦で
ホロコーストを経験した孤児たち
の研究からでした。

孤児たちのその後を調査すると、過去のトラウマや
不安にさいなまれ生きる気力を持てない
人たちが
いる一方で、トラウマを乗り越えて仕事に前向きに
取り組み、幸せな家庭を築く
人たちもいたそうです。

同じ経験をしながら、その後の人生が大きく違うこと
について、逆境を乗り越えた人たちには、
共通の傾向
がある事が分かってきました。

「自尊感情」
■課題に対して最初から無理などと決めつけない
■自分の力を過小評価しない
■状況に一喜一憂しない

「自己効力感」
■自分が成長前進していると感じる事ができる

「楽観性」
■失敗の中でもいつかできると考えられる


ポジティブ心理学の第一人者マーティン・セリグマン
教授
から依頼を受けて、ポジティブ心理学欧州
ネットワーク(ENPP)を創立したイローナ・ボニウェル
博士
は言います。

「レジリエンスには、思考の柔軟性が必要な事が
分かってきました。

つまり、厳しい状況でもネガティブな面だけでは
なく、ポジティブな面を見いだす事ができる人が、
逆境を乗り越える事ができるのです。」

ボニウェル博士の言葉の中で、たびたび登場する
キーワード。それは「Resilience(再起力)」
「well-being(充足感)」


”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”