『伊勢神宮に学ぶ大和の心』

2013年、伊勢で神宮式年遷宮が行われ、
一連の行事の中に御白石持行事があり、
ありがたくも参加することができました。

受入団体の一つ、修養団にお世話になった
全国からお集まりの善男善女に対して、
修養団の寺岡賢さんが講話。


















日常では耳にする事のない日本の成り立ち、
精神と伝統・文化のお話は「大和の心」
にふれるもの
でした。 

社会が混迷を続ける中で、日本人としての
原点に立ち返る
ことは大事なこと。
今、この時代を生きる私たちが知って
おきたい
お話です。

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数千億年も続いてきているから今がある。

そして、命がけなどと大袈裟にいわなくても、
今していること総てに自分の命がかかっている。

「今をどう生きるか」

そう考える時、喜べることを喜ぶことは
誰でもできるから、喜べないことや
辛いこと、悲しいことがあった時、
どう生きるかということを私たちは問われています。 


 










総氏神様、ご先祖様として最も大切に
されてきた神様、「天照大御神」様から始まり、

「みんなが手を取り合って、温かい徳の高い
りっぱな心の息づく国にしていけば、子どもたちも
暮らしやすい国になって、きっと世界の国からも
見本と仰がれる国となるはずだから」と国づくり、
建国をした初代「神武天皇」。
 
自分の両親とその両親たち・・とずっと遡って
27代までいくと、何とその総数は一億人を
超えます。

私たちは先祖からずっと大切に繋がって、今ここ
にかけがえのない大切な命があるのです。 


 
















現在の明仁天皇まで125代続いてきた
大事な教えがあります。
神話にもある「三種の神器」鏡・剣・勾玉は、
総て「磨くもの」。

「みんなの中心に立つ者は絶えず自分の心を
磨くことを忘れてはならない」と大切に
受け継がれてきました。 

私たちは皇室を中心として、こうした深い
「思いやりの心」で育まれてきた国民です。

いま、「心の時代」だといわれますが、
人を大切にする、思いやるためには、
自分を大切にすることができなければ、
人を大切にできない。




















そういう意味で、自分の生まれてきた国
に誇りを持つ、日本人として生まれた喜びを
心から分かち合っていくということが、
決して忘れてはならない大事なことですが、
我々は戦後、その大切なことを置き忘れて
きたようです。 

私たちが祖先からずっと二千年かけて
育んできた、豊かな心、美しい心、

それが大和の心であり、大和魂といわれる、
何かの時にはみんなで団結して大切なこと
を成していこうとするその素晴らしい心に、

戦前日本に来た外国の人はみな驚き、
貧しいけれども心の非常に豊かな国だと
賞賛していました。

そして、実はその美しい精神性が一番、
形として現れたのが先の東日本大震災です。 



















”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”