「縁(えにし)とは、深く味のあるもの」
人の縁、土地の縁など、まるで茶の湯の如しと思います。
人の縁、土地の縁など、まるで茶の湯の如しと思います。
数年前、お隣の我孫子駅から手賀沼の辺りまで、
名所を訪れながら歩くことがあり、そこで思わぬ
収穫がありました。
かつて昭和初期の我孫子は「民藝運動」を始めた
柳宗悦が住居し、彼を慕って志賀直哉や棟方志功、
河井寛次郎、濱田庄司、バーナード・リーチ、等
「白樺派」と呼ばれる一流の芸術人達が集まっていた
のを知ったこと。
バーナード・リーチ氏。
六代乾山に師事し、東西の伝統を融合し、独自の美
の世界を創造した英国人陶芸家で、本国でも高い
評価を得ています。
「私にとっての最大の収穫は、道教や仏教に深く潜み
、禅宗藝術と工藝に常に現れている”無”―無所依の
意味の認識において得られた。
西洋世界が、栄養と新鮮な霊感とを汲取ることができた
、と私が信じているのは、この泉からである。
これは、東洋藝術が育まれた土壌、”渋さ”や”無”や
”空”や”無為”や”涅槃”の源である。
しかし、西洋と対照的なこの思想の翻訳は、これまで
はなはだしく合理的思考のニュアンスを染み込ませ
過ぎていた。
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