「小才は縁に出合って縁に気づかず
中才は縁に気づいて縁を生かさず
大才は袖すり合った縁をも生かす」
(柳生宗矩・柳生家家訓)
鈴木秀子先生をゲストにお迎えしての
「神渡良平人間学」第26回。
開催題は、「縁を生かす」。
鈴木先生と神渡良平先生から、私たち一人
ひとりが人生を歩んでいく上で、何が大切か
をお話いただけることでしょう。
この題にはもともと鈴木先生がご紹介されて、
「心に響く小さな5つの物語」にも収められて
いる素敵な話があります。
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「縁を生かす」
”先生が5年生の担任になった時、一人服装が
不潔でだらしなく、どうしても好きになれない
少年がいた。
中間記録に先生は少年の悪いところばかりを
記入するようになっていた。
ある時、少年の一年生の記録が目にとまった。
「朗らかで、友達が好きで、人にも親切。勉強も
良く出来、将来が楽しみ」とある。
間違いだ。他の子の記録に違いない。
先生はそう思った。
二年生になると「母親が病気で世話をしなければ
ならず、時々遅刻する」と書かれていた。
三年生では「母親の病気が悪くなり疲れていて、
教室で居眠りする」
後半の記録には「母親が死亡。希望を失い、
悲しんでいる」とあり四年生になると「父は生きる
意欲を失い、アルコール依存症となり、子供に
暴力を振るう。」
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