「世界の働き手の中心はMillenial (Y)世代であり、
またDigital 世代である」
この世代の学習に対する特徴、それは
仲間で学ぶ=協同学習=「アクティブ・ラーニング」
を好み、得意とすること。
また、「ソーシャル」なテクノロジーやコミュニケー
ションに関心が高いことから、モバイルの特性を
活かしつつ、自分が好む場所で自由にコンテンツ
(短時間のもの)を学ぶことを好みます。
またDigital 世代である」
この世代の学習に対する特徴、それは
仲間で学ぶ=協同学習=「アクティブ・ラーニング」
を好み、得意とすること。
また、「ソーシャル」なテクノロジーやコミュニケー
ションに関心が高いことから、モバイルの特性を
活かしつつ、自分が好む場所で自由にコンテンツ
(短時間のもの)を学ぶことを好みます。
そして今、Y世代やそれより下の子どもたちに
おいて学びのスタイルに大きな変化が起きつつ
あります。
これまでの1人の教え手(先生)が講義を行い、
授業に参加する複数の学び手(生徒)が1人1人
話を聞いて、個別に学習するというスタイルでした。
21世紀に入り、社会は個人間の相互依存を深め
つつ、より複雑化・個別化していることから、自ら
とは異なる文化等をもった他者との接触が増大
しています。
グローバリズムは新しい形の相互依存を創出し、
人間の行動は個人の属する地域や国をはるかに
超え、経済競争や環境問題に左右されるように
なりました。
またテクノロジーが急速かつ継続的に変化する
時代の中で、これを使いこなすためには1回習得
すれば終わりというものではなく、変化への適応力
が必要です。
OECDが21世紀型学力の国際標準として示した
「キー・コンピテンシー」(主要資質・能力)。
”単なる知識や技能だけでなく、生活の中で働く
能力として、技能や態度を含むさまざまな心理
的・社会的なリソースを活用して特定の文脈の
中で、複雑な課題に対応できる学力”
知識基盤社会を担う人々に必要とされるもの
です。
そしてOECDは、「個人の能力開発に十分な投資
を行うことが、社会経済の持続可能な発展と世界
的な生活水準の向上にとって唯一の戦略」だと
しています。
OECDは、「世界の教育課程改革の二大潮流」(
国立教育政策研究所)の担い手として、もう一方
の潮流である「21世紀型スキル」も取り入れなが
ら、コンピテンシー(資質・能力)ベースのカリキュ
ラムを推奨。
PISA2015での「協同問題解決能力」、PISA
2018での「グローバル・コンピテンス」出題も、
そうした文脈に位置付けられるもの。
こうした状況の中で、「自ら考え行動する力」の
育成を 、フィールドワークや討論、発表など
多様な形態を採り入れた「アクティブ・ラーニング」
や「プロジェクト学習」などの「n:n型の学び」(協同
学習)により行うことが重要視されつつあります。
昨年から開始された、三井物産「サス学」アカデミー。
「アクティブ・ラーニング」型のこのプログラムは、今年
の夏休みにも開かれ、小学4~6年生30名ほどが
集まり、未来の仕事づくりを共創する予定。
私もファシリテーターとして関わります。
の夏休みにも開かれ、小学4~6年生30名ほどが
集まり、未来の仕事づくりを共創する予定。
私もファシリテーターとして関わります。
昨年11月、下村文科相からの学習指導要領改訂
の諮問を受けて、中教審は2016年度中に答申を
まとめる予定となりました。
新しい教科書を発行した上で、小学校は2020年度
から、中学校は21年度から、高校は22年度の
入学生から順次、全面的な実施に入る見通しです。
最大の眼目は、教科の枠を越えて学校教育の重点
を「何を教えるか」から「何ができるようになるか」に
大きく転換することといわれています。
「アクティブ・ラーニング」は、課題発見・解決に向け
て主体的・協働的に学ぶ学習。以下の特徴があり
ます。
■多様な方法の存在
例えば、クラスの学生同士があるテーマについて
と話し合い議論を行う
(オンラインでは、電子掲示板、ドキュメント共有、
インスタントメッセージなどを活用)
■より高度な思考スキルの重視
例えば、分析する、統合する、評価するなど、
読み書きをふまえた上でのスキルが学生には
要求される
■学んだことの定着
例えば、「読む、聴く、見る」という受動的な学び
に比べて、「話す、書く、行う」といった能動的な
学びで記憶定着率は高い割合にある
■気づきの共有
例えば、討議を行うことで、そこから生まれる
新たな気づきを得ることができる
■高度な思考スキルの獲得
例えば、評価方法として相互評価を行うことで
他グループの観察は適切だったか、発表は
よかったかなどを学生同士が評価することが
できる
今年で71年目になる、ATD(人材開発国際
大会)が5月17日〜20日まで開催されました。
これに関する花岡隆一氏(山梨大学客員教授)
のレポート、及び2014年の大会レポートを興味
深く読んでいます。
面白いのは、毎年大会で話題になるセッション
や言葉が、その時代の潮流を表しているという
こと。
” Y世代の彼らがどういう教育環境を経て、
どういう社会を構築していくのか、ATDの歴史
を鳥瞰すると面白い。
5年前はダニエル・ピンクの内発的なパッション
(経済的なものより心に熱いものを求める)、
マーカス・バッキンガムのエッジを伸ばす(得意
なことをやれ)、あるいはブルーエンジェルスの
debrief(仲間を信頼せよ、振り返れ)、そして
ジョン・コリンスの謙虚と不屈。
2013−2014年になると自分の力だけでなく周り
を育てること、組織は皆で創造する、さらには
変化に適合できるチームづくり(アリアナ・ハフ
ィントン)や遊びが文化や生産性を変える
(ケビン・キャロル)
そして今日は「混沌から共に学び、貢献する
とき、殻を破り創造力を高める時代」(間宮
隆彦氏)”
「変化への適応力」をいかに学びとしていくか、
協同の学習スタイルを模索する中で、一つの
の言葉が、心に響きます。
「学べば学ぶほど、自分が何も知らなかった事
に気づく、気づけば気づくほどまた学びたくなる」
(アインシュタイン)
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