『悲しみの連鎖を生み出す根源的課題』

フランス・パリ北部で、複数の銃撃や爆発が
あったとのニュース。

仏当局などによれば153人もの人々が犠牲に。
サッカー場やレストラン、カフェで銃撃・爆発
があり、コンサートホールでは何者かが数十人
の人質をとって立てこもりを続けているそう。


 








オランド大統領は、「前例のないテロだ。事件
はまだ続いている。仏全土に非常事態を宣言
し、国境を封鎖する。私たちは連帯し、冷静に
ならなければならない」
との声明を発表しました。

事件の詳しい内容は明らかになっていませんが
、フランスのAFP通信は目撃者の話として、
コンサートホールを襲撃した容疑者らは、アラ
ビア語で「神は偉大なり」と叫んで銃を乱射した
と伝えています。

また、サッカースタジアムの爆発については、
関係者の話として自爆テロとの見方をしていて
、一連の事件についてイスラム過激派組織が
関与している可能性を指摘。

米国のオバマ大統領は、ホワイトハウスで声明
を発表。

「無実な市民を狙ったこの非道な攻撃は、
フランスを狙ったものだけでなく、われわれが
共有する普遍的な価値観を狙ったものだ。
胸が張り裂けるような状況だ」
と強く非難。

ドイツのメルケル首相は、「強い衝撃を受けて
いる。明らかなテロ攻撃であり、犠牲者や遺族、
パリの全ての人々への思いで胸がいっぱいだ。

独政府は仏政府と連携すると共に、フランス
国民に対し、ドイツから哀悼の意と連帯する
気持ちを伝える」
と声明。

パリでは今月末に、各国の首脳が参加して
地球温暖化対策を話し合うCOP21が始まる
予定であり、会議の開催に影響がないかなど
懸念が出ています。


















今年1月に起きたフランス週刊紙銃撃など
一連のテロ事件
や、先月末エジプトでロシア
旅客機が墜落
したことなどを思いました。

ちなみにこれは、9.11の2001年以降に100人以上
死亡のテロが起きた地域の分布図

http://intelcenter.com/maps/most-deadly-100.html
  
近年欧米諸国では、イスラム系移民の中で周囲
の欧州系住民から差別され社会的に排除された
結果、過激派思想に染まる2世3世が増加
してい
ると指摘されています。

政治としてのイスラムが現代世界にラディカルな
問いを発しているといえる状況
悲しみの連鎖を
生み出す根源的な課題が何であるのか
を知り、
これに向き合うことが大切です。
 
参考 『混迷の中東を視る』



”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”