「リーガンの弱点は69歳という老齢のみだ」
先日、本棚を整理していた際に発見した、雑誌「BRUTUS」
創刊号。1980年7月1日発行。
先日、本棚を整理していた際に発見した、雑誌「BRUTUS」
創刊号。1980年7月1日発行。
世相を表す記事に懐かしさを感じながら頁をめくっていくと、
米国大統領選を報じるコラム。
現在行われている選挙と同様、当時も相当の混乱にあった
ことがわかります。
混迷の予備選を経て、共和党からはかつてハリウッドのカウ
ボーイスターであったロナルド・リーガン氏(後にレーガンという
呼び方に。以下レーガン)、民主党は現職大統領のジミー
・カーター氏の一騎打ちに決まった頃。
レーガン氏は大統領選挙期間の初期、今のトランプと同様
好戦派を装っており、共和党主流派からは泡沫・変人扱い
されていました。
しかしカーター政権はテヘランの人質奪回に失敗し、アメリカ
国民は屈辱を味わいます。この国内のイライラによりカーター
人気はガタ落ちし、レーガン大統領が誕生。
コラムでは、”リーガンに人気が集まるのは、むずかしい問題
に対して単純な答を言うからだ。今アメリカは国民をイライラ
させる、むずかしい問題を山ほどかかえている。
国内のインフレ、エネルギー問題、イラン人質問題、ソ連/
アフガニスタン問題、国防問題のような山積する問題に
対してリーガンは複雑なことは言わない。
ごく普通の、そして大多数の保守的アメリカ人が同調しそう
な意見を述べるのだ。”
レーガン大統領は党内の主流派と保守派(財政保守、
社会保守、安保保守など)の和合に成功。
1929年の大恐慌をきっかけに約50年間続いたリベラル時代
から保守時代へと大きく転換。そして米ソ和解や東西ドイツ
統合、EU統合開始など、世界の多極化への流れを作り
ました。
これまで過激な発言を繰り返してきたトランプ氏。
年齢は68歳。
財政難などから「米国は世界の軍隊や警察官をする
余裕はない」と強調するトランプ氏。日本や韓国の駐留
米軍経費について、「同盟国が全額負担すべきだ」と
主張。
トランプ氏が、世界をどう見ているのか、過去の発言など
から地図にしてみた画像があります。
↓
ドナルド・トランプ氏の世界地図はこうなっている【画像】
朝日新聞の記事では、変わりつつある米国民の意識が
、トランプ氏を大統領の座に近づけていると分析。
、トランプ氏を大統領の座に近づけていると分析。
「アフガニスタンとイラクの二つの戦争の後遺症を引きずり、
約19兆ドル(約2037兆円)の債務を抱える米国。
格差が拡大する中で、なぜ自分たちの暮らしより外国の
支援を優先するのかという不満がふくらむ。
常識外れに見えるトランプ氏の米国第一主義だが、
米国民の鬱積した感情を代弁したものでもある。」
共和党主流派がトランプに太刀打ちできないのは、
白人労働者階級の共和党支持者らの期待にほとんど
応えてきていないことは各種の世論調査から明らか。
彼らは、自分たちが置かれている経済的苦境の原因は
移民であり、福祉にたかるような奴らがいるからと感じて
いるとのこと。その不満の背景にある「経済的原因」への
対処が必要であり、この不満層がトランプ現象を支えて
いるといいます。
これは民主党で本命のクリントンに対して、異端のサンダ
ース氏が台頭しているのも同様のこと。
「職業政治家」や「ワシントン」への反発が「旋風」化して
いる今回の大統領選。
トランプ氏はスーパーチューズデーの勝利演説で、「クリン
トン氏は格差是正を訴えている。では、これまでの長い
政治経験のなかで一体何をやってきたのか」と批判。
THE PAGEの今年3月4日記事「これは“トランプ革命”
の始まりなのか?」には大変興味深い推察がありました。
の始まりなのか?」には大変興味深い推察がありました。
”ちなみに、トランプ氏は今年1月にCNNのインタビューで
次のように語っている。
「ロナルド・レーガンは若い頃、かなりリベラルな民主党員
だった。だが、やがてかなり保守的になり、そして偉大な
大統領になった」。
次のように語っている。
「ロナルド・レーガンは若い頃、かなりリベラルな民主党員
だった。だが、やがてかなり保守的になり、そして偉大な
大統領になった」。
そうした「進化」こそレーガン大統領の本質であり、その
部分に自らを重ね合わせることで「レーガンの政党」の
候補者であることを正当化しようとしているのだろう。
部分に自らを重ね合わせることで「レーガンの政党」の
候補者であることを正当化しようとしているのだろう。
「進化」(evolution)は「革命」(revolution)へと
通じるのか。そしてトランプ革命は共和党そのものの
「進化」を意味するのか。それとも「退化」を意味するのか。
通じるのか。そしてトランプ革命は共和党そのものの
「進化」を意味するのか。それとも「退化」を意味するのか。
まさに歴史的な意義を持つ大統領選となってきた。”
左右両極化がいわれる米国。しかし、本選では有権者
の大多数を占める穏健な中道保守層の心をつかむこと
が欠かせないといいます。
朝日新聞「トランプ発言子どもたちにどう説明する?」は
大変興味深い内容がありました。
”今回の共和党の大統領候補選びは、いくつもの異例
の事態が起きている。とくに無礼で粗野で、からいばりや
いじめといった候補者たちの振る舞いには、大人たちも
予期していなかったことで、不愉快なジレンマを抱え込んだ。
いったいぜんたい、ドナルド・トランプのことを子どもたちに
どう説明したらいいのか、という問題だ。
「率直に言って、とても当惑している。次のアメリカ大統領
になるかもしれない人物よりも、私の11歳の子どもの方
が行儀よく、礼儀正しいなんて」とモーリー・ピーターソンは
言う。マサチューセッツ州のサマービルで、子育て家庭を
支援する非営利組織「パレンテイング・ジャーニー」を運営
している。
「人を罵倒したり侮辱したりするのは、私たちが家庭や
学校で子どもたちに教えていることとは正反対のことだから」”
左右両極化がいわれる米国。しかし、本選では有権者
の大多数を占める穏健な中道保守層の心をつかむこと
が欠かせないといいます。
朝日新聞「トランプ発言子どもたちにどう説明する?」は
大変興味深い内容がありました。
”今回の共和党の大統領候補選びは、いくつもの異例
の事態が起きている。とくに無礼で粗野で、からいばりや
いじめといった候補者たちの振る舞いには、大人たちも
予期していなかったことで、不愉快なジレンマを抱え込んだ。
いったいぜんたい、ドナルド・トランプのことを子どもたちに
どう説明したらいいのか、という問題だ。
「率直に言って、とても当惑している。次のアメリカ大統領
になるかもしれない人物よりも、私の11歳の子どもの方
が行儀よく、礼儀正しいなんて」とモーリー・ピーターソンは
言う。マサチューセッツ州のサマービルで、子育て家庭を
支援する非営利組織「パレンテイング・ジャーニー」を運営
している。
「人を罵倒したり侮辱したりするのは、私たちが家庭や
学校で子どもたちに教えていることとは正反対のことだから」”
次の米国大統領になるのは、トランプ、クリントンのどちら
でしょうか?私は個人的にオバマさんが好きなのですが。
でしょうか?私は個人的にオバマさんが好きなのですが。
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