『見えないものを観る力』

2012年は、世界主要国の指導者が交代する
スーパーイヤー」。

既に選挙を終えたロシアや台湾の他、これから
アメリカ、フランス、中国、韓国などでの交代が
予定され、各国がこれまで採ってきた政策
に対する変化の可能性
があります。

















近代から続く西欧的な合理主義に基づく文明は、
そろそろ成り立たなくなりつつあります。

東西冷戦後、米国がとってきた、ややもすると
独善的なドル支配による金融財政政策

他国への押し付けは、いよいよ破綻の兆候が現れ
限界にあります。

先進国主導で物質的豊かさを優先してきた結果、
社会には貧富の格差は大きく拡がり
地球環境の許容量をはるかに超える負荷の
押し付け
で、多岐多彩にわたる国際社会の諸現象
を派生させてきました。

東洋哲学には「見えないものを観る」という
訓えがあります。
心の眼を養うことが大事であるということ。

かつて私は、安岡正篤先生の書物から
それを学ばせていただきました。



とかく物事ははっきり変化して、初めてその異常に
気がつくものですが、指導的な立場に
ある者は、変化の兆を早く見つけ、事前に必要な
手を打たなければいけない
という訓え。

日本を含めて世界各国でこれからの社会を
持続性と調和のとれたものへと変革していく
ため
には、西欧の合理性でなく、東洋の持つ
合理をも身につけること
が必要であると思います。

東洋のそれには、知識を包み込み、
論理を超えた統合的な、人間の深い知恵があります


東洋と西洋の両文明という異文化を理解する
寛容の精神を持つことで、「見えないものを観る」

ことができます。

私はこれからの未来を担う子供たちに、
そうした教育ができるよう取り組んでいきたい。



”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”