「日経エコロジー」9月号 【特集】”悩む環境部”
ネガティブなタイトルに!?と思いましたが、
何かわかります。
”長引く経済不況による企業の収益減や市場の
グローバル化といった企業の経営課題は、環境・
CSR部の役割も変えようとしている。
役割の変化に悩みを抱えながらも企業は、
新たな道を模索し始めている”
ネガティブなタイトルに!?と思いましたが、
何かわかります。
”長引く経済不況による企業の収益減や市場の
グローバル化といった企業の経営課題は、環境・
CSR部の役割も変えようとしている。
役割の変化に悩みを抱えながらも企業は、
新たな道を模索し始めている”
<課題のキーワード>
■経営と一体化した活動
■サプライチェーン対策
■SNSを環境コミュニケーションに生かす
たしかにこれは現在欠かせないでしょう。
これに外部視点を入れるとさらに他もあるなと
思います。
<環境・CSR「理想の経営者」は誰か?>
本号でユニークなのは、環境・CSR経営に熱心な
企業の選出結果を載せていること。
その結果は、「リコー・桜井会長」がトップ、
理由は「環境の内部化」を推進したこと。
やはり桜井さんかぁと思いました。ぶれない経営者
ですから。温暖化防止に対する積極的な姿勢は、
経済同友会の代表幹事時代でも一貫していたの
にはさすがと思いました。
リコーは1990年代から「環境保全と利益創出は同軸」
という当時では大変画期的なビジョンの
もとに、「環境経営」の推進を掲げました。
桜井さんは当時社長としてこれを牽引した立役者。
2050年という超長期の地球環境の姿を描いた上で
バックキャストする環境行動計画、日本企業で初となる
CSR部署の設立、など多くの先進的取組み
を進めてきた経営力が、高く評価されていることが、
今回の順位からもわかりました。
桜井さんが話した「ノンリグレットポリシー」
による環境経営への思いを以前聞いたことがあります。
『仮に、20年後に地球温暖化が人間の経済活動
や社会活動に起因していない、地球環境の変化
は他の原因によるとわかったとしても、取組んだ
それまでの地球環境保全活動が、新たな企業
価値の創造になっていれば決して後悔することは
ない。
すなわち、「ノンリグレットポリシー」(後悔しない)
で環境保全活動に取り組む、これがリコーの
「環境経営」のスタート。
環境保全活動が生産性の向上やコストダウン、
新たなものを社会に生み出す創造的な活動に
つなげていけばいい。
みんなは、そんなことができるのかと疑うけれども
、使う資源を少なくし、エネルギーの消費を減らし
、廃棄物を少なくすれば必然的に経営効率や生産
効率の向上につながる。
これを信じて、ここまでやってきた。』
私は前職で、リコーの社会環境本部に2001年~
2011年末まで在籍していました。
「森林生態系保全プロジェクト」などを
役員会で本部長が説明・報告する場に同席。
桜井さんの渋みの効いた声での質問に緊張しながら
答えたものです。
また、次を継いだ近藤社長から「アファンの森」
を訪問したいとの希望に対して、セッティング
を行い、当日ご一緒してC.W.ニコルさんや
松木さんと楽しく交流していただいたこと
などは、素敵な思い出です。
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<環境・CSR「理想の経営者」は誰か?>の結果
(順位、社名、名前が挙がった経営者、ポイント)
※編集部が選んだ企業の担当者51人と、この分野に
詳しい専門家などに回答を求めたもの
① リコー 近藤史朗社長、桜井正光会長 64
② パナソニック 大坪文雄会長 41
③ サントリーホールディングス 佐治信忠社長 25
④ 東芝 佐々木則夫社長、西田会長 23
⑤ ソフトバンク 孫正義社長 18
⑤ トヨタ自動車 豊田章男社長、張富士夫会長 18
⑦ 積水化学工業 根岸修史社長 16
⑧ イオン 岡田元也社長 13
⑨ 日産自動車 カルロス・ゴーン社長兼CEO 12
⑩ 城南信用金庫 吉原毅理事長 8
⑩ 武田薬品工業 長谷川閑史社長 8
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