『社会的目標を達成するための企業』

「ソーシャル・ビジネス?社会的な企業?
それはいったいどういうものですか?」

と聞かれると、ムハマド・ユヌス氏は答えた。

「社会的な目標を達成するために
考えられた企業です」



















ユヌス氏の活動の思想である「ソーシャル・ビジネス」
の概念と、彼が率いるグラミン銀行は、画期的な
貧困撲滅の方法(貧しい人に担保なしで小額の
お金を貸すマイクロファイナンス)を生み出しました


従来の貧困撲滅の活動は寄付主体の慈善事業でした
が、彼の方法はソーシャル・ビジネス

貧困を撲滅できるマイクロファイナンスというアプローチ
バングラデシュという発展途上国で大規模に実証している
ことは、後に続く者たちに勇気を与えています。

「個人が持つ能力を最大限に発揮し、社会に対して
傍観者でなくなったとき、不可能が可能になる。
現在の問題は過去のものにすることができる」

というユヌス氏。

「CSRには、起業家たちをより良い方向に導く力が
あるのだろうか? 

残念ながら、答えはノーだ。
CSRの概念は、善意の上に築き上げられている。

しかし、中には自分の会社が利己的な利益を上げる
ために、その概念を濫用する企業のリーダーもいる。
彼らの哲学は次のようなものだ。



ユヌス氏が指摘するこの問題は、企業がCSRに
取り組む中でぶつかる基本的なこと。

それは、”私たちは社会的責任を遂行する
つもりです。そのことで、私たちが可能なかぎり
大きい利益を上げるのを妨げない程度に”
という前提条件がついてしまう
ことに
あるから。

CSV(Creating Shared Value 共通価値の創造)
への動き、ソーシャルビジネスの模索を
通して、持続可能な社会への共創の試みがこれから
起きていくことでしょう。

私もその一部として動いていこう。



”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”