『東洋と西洋の中庸を考える力』

「ならぬことはならぬ」 
会津藩士の訓示「什の掟」の一節。

我が家の流行り言葉になりそうです。
NHK大河ドラマ「八重の桜」が、先日
から始まりました。

幕末の会津藩に生まれ、明治維新後、
同志社大学創設者の新島襄の妻となる
八重の生涯を描いたもの。


先日放映された新春ワイド時代劇 「白虎隊
~敗れざる者たち」の番組も、同じく幕末・
維新の会津藩に焦点を宛てたものでした。

実家で私たち両親がウイルス性腸炎で
寝込んでいた中、息子(10歳)は夕方5時から
一挙7時間の放送を全て見てしまいました。

父親の歴史好きをしっかり受け継いでくれて
いるよう。


かつて私は今の息子と同じ歳の頃、小学校で
厳しくも温厚であり、直に定年を迎える密かに
尊敬の念を抱いていた先生から、ある時こう
言われました。

「岸君、歴史を学ぶことは、人生の案内人を
雇う様なものです。歴史はいろいろなことを
教えてくれます。 

特に昔の人がどう生きたかを知ることは、
君の人生に必ず役立つことでしょう。 

一人でも二人でも尊敬する人を持って、
目標にすることです。」
 

歴史の世界を通して過去に生きた人々を知る毎
、その魅力をますます理解したいと願っていた
私は、高橋先生のこの言葉に発奮させられた
のでした。

恩師のこの言葉に励まされ、ますます歴史を
好きになった私は、高校3年の時共通模試の
日本史で全国5位
に。

「好きこそものの上手なれ、結果は後から
ついてくる」
と覚らされた時でした。

日本の歴史を学ぶことは、日本人としての
アイデンティティを持つことにつながるもの。


現代日本は、基本的に明治維新後に進められた
西洋の型、あるいは太平洋戦争後米国に合せた
もの
が多く観られます。

しかし西洋化に傾き過ぎた只今の社会には、
江戸期の「武士道」の精神に見倣うことが
多々あることでしょう。

例えば、『徳は本なり、財は末なり』、
『人生の灯りを増やすことが大事』
など。

これからもできる限り息子に歴史のことを語って
いくことで、正義感や仁心を学び、東洋と西洋の
中庸を考えていける力
を身につけてほしいと
願っています。

























”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”