あなたのビジネスは社会のどんな課題を
解決していますか?
これからの消費者は、ビジネスが
「どのような課題を解決しているのか」を
厳しく見透かし、価値を判断するようになる。
世の中は課題だらけであることを、私たちは
知っています。
そんな中、自社の売上を伸ばすために、
「満たされたニーズをさらに満たそうとする
商品」を売っていこうとしても、人々の共感は
得られず、それどころか冷笑すら浴びせられ
かねません。
解決していますか?
これからの消費者は、ビジネスが
「どのような課題を解決しているのか」を
厳しく見透かし、価値を判断するようになる。
世の中は課題だらけであることを、私たちは
知っています。
そんな中、自社の売上を伸ばすために、
「満たされたニーズをさらに満たそうとする
商品」を売っていこうとしても、人々の共感は
得られず、それどころか冷笑すら浴びせられ
かねません。
ノーベル経済学者の故ミルトン・フリードマンが
1970年に論文に記した「企業の社会的責任は、
利益の最大化である」という見解。
この見解は、その後多くの企業経営者の強く
意識するものとなり、特に金融市場において、
利益最大化を目指す企業が高く評価されて
きたのは疑いのない事実でした。
アメリカ滞在が長く、シカゴ大学経済学部教授
としてフリードマン理論に強く反対した宇沢弘文
先生は、行きすぎた新自由主義をこう批判。
「危険な市場原理主義者で、米国経済学を
ゆがめた。 真に受けて起きたのが08年の
リーマン危機だ。」
しかし利益最大化の過剰な追求の副産物と
して、企業の不祥事や不正、違法行為など
は後を絶ちません。
その流れに一石を投じたのが、GE会長兼
最高経営責任者であるジェフリー・イメルトに
よる2008年国際的なCSR会議(ビジネス・
フォー・ソーシャル・レスポンシビリティ〈BSR〉
の年次大会)での発言。
「企業にはお金を稼ぐこと以上の責任がある」
これは、今日の主流的な見解として認知されて
います。
ジェフリー・イメルト氏は、米国株式会社の代表
といえるGEの9代目会長兼最高経営責任者
(CEO)。
前任のジャック・ウェルチ氏のような派手さ
はないものの、就任直後に発生した米同時
テロや2008年秋の金融危機など、数々の
難局を乗り切った手腕の評価が高い経営者。
「高い技術力を持ちイノベーションを続けて、
世界が抱える難問を解決していく会社。
これが今の当社の役割です。
世界の人々や政府の力となり、かつ尊敬を
得られれば、誇らしいことです。
従業員のやる気も働き甲斐も高まります。」
2000年代前半、他企業、顧客、政府、NGOなど
と広くエンゲージメントを行い、他の経営者に
先んじて、環境が世界の共通課題となっている
ことを理解したイメルト氏。
世界が抱える難問を解決していく会社。
これが今の当社の役割です。
世界の人々や政府の力となり、かつ尊敬を
得られれば、誇らしいことです。
従業員のやる気も働き甲斐も高まります。」
2000年代前半、他企業、顧客、政府、NGOなど
と広くエンゲージメントを行い、他の経営者に
先んじて、環境が世界の共通課題となっている
ことを理解したイメルト氏。
環境ビジネスは儲からないと考えられていた
2005年に、自然エネルギー、水処理、スマート
グリッド等、環境問題に対する革新的なソリュー
ションを開発し、利益ある成長を達成しながら
将来に投資する戦略「エコマジネーション」を
打ち出します。
イメルト氏は、次のようなことをGEの社内に
広げていきました。
広げていきました。
○毎日何かを学ぼうと努力すること
(知識への渇望が必要だ)
○情熱をもって仕事に励むこと
(能力と気力があればたいていの問題は
解決できる)
○信頼される存在であること
(生き残りが難しくなりつつある中で、信頼が
差別化要因になる)
○自信を持つこと
(世の中を変えられると信じよう)
○楽観的であること
(今や誰もが皮肉屋だ。ひねくれた考え方は
自分を蝕む。言いわけの種になるからだ)
「人生で最も厳しい時期だった」と振り返る
金融危機の際には、大学時代にプレーした
アメフト仕込みの「攻め」を封印、「守り」に
徹したといいます。
そして最悪期を脱すると、業績低迷を招いた
金融事業の縮小と製造業への回帰を掲げました。
(知識への渇望が必要だ)
○情熱をもって仕事に励むこと
(能力と気力があればたいていの問題は
解決できる)
○信頼される存在であること
(生き残りが難しくなりつつある中で、信頼が
差別化要因になる)
○自信を持つこと
(世の中を変えられると信じよう)
○楽観的であること
(今や誰もが皮肉屋だ。ひねくれた考え方は
自分を蝕む。言いわけの種になるからだ)
「人生で最も厳しい時期だった」と振り返る
金融危機の際には、大学時代にプレーした
アメフト仕込みの「攻め」を封印、「守り」に
徹したといいます。
そして最悪期を脱すると、業績低迷を招いた
金融事業の縮小と製造業への回帰を掲げました。
「受け身のCSR(企業の社会的責任)ではなく、
戦略的CSRへと大きく舵を切らなければなりません。
将来のビジネスリーダーは利益を追求しながら、
エネルギー問題や医療福祉問題など、社会の
抱える難題を解決する必要があります。」
「競争の戦略」で有名なマイケル・ポーター教授
は、この「戦略的CSR」に事業の提供価値を
通じた社会課題の解決を加えて、「CSV」として
発展させました。
CSVとは、「社会課題の解決と企業の利益、競争力
向上を両立させ、社会と企業の両方に価値を
生み出す取組み」を経営コンセプト化したもの。
ポーター教授は、ビジネスを変革する潜在能力を
秘めている日本の若者たちに期待したいと言います。
「彼らは古い世代には難しい、日本を新たな方向
に導き、オープンで国際的で効率性やイノベーション
に焦点を当てることができるでしょう」
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