『随所作主 立処皆真』

「随処に主となれば 立処皆真なり」 (臨済録)

自分の与えられた場所で主人公となって、
一所懸命にがんばっていけば、どのような
場所であっても生きる上で必要な大切なこと、
つまり生き甲斐に出会える



”年功序列や終身雇用という安心が招いた
負の側面。 

喘いでいる40代はまさしく、その呪縛から離れ
られずに、見て見ないふり症候群に陥っている
のかもしれない、などと思ったりもする。”

日経ビジネスオンライン「河合薫の新・リーダー
術 上司と部下の力学」
は、現代の企業組織の
内面をよく描いています。

”安心など全く担保されない厳しい現実が、
本当は目の前に見えているのに、
「見えないふり」を無意識にすることで自分を
守る。


無意識に事実を歪め、「問題があること」を
「問題があるとは全く思わない」認知バイアス
の罠にはまっているのだろう。


業績悪化でトップが変わり、新体制になった時に
「いらない」とダメ出しをされることだってある。 
ましてや、企業の寿命と自分のサラリーマン人生
の寿命、そのどちらが先に終わるか分からない。


「グローバル化が進めば、自社の得意とする事業
分野を明確にして、そこに経営資源を集中的に
投下する戦略、すなわち「選択と集中」が横行する。

一部の人と企業にしか利益をもたらさない。
デキる人「だけ」というよりも、必要とされている人
「だけ」が生き残る。誰にとっても、一寸先は闇、
なのだ。”


そのようなビジネスマンを取り巻く、一寸先は
闇の中
において、河合さんは自己受容の大事さ
を説いています。

自分の良いところも悪いところもしっかりと
見つめ、普通であれば目をつむりたくなるよう
な、情けなく不甲斐ない自分であっても、
正面から向き合う感覚である」


随所作主 立処皆真」は、臨済禅師
説かれた有名な言葉。

飾らないありのままの自分
を見つめ、
一隅を照らす人生を送れるように努めること。

自分の人生を生き切ろうと努めている方は
皆さん、とても明るく元気。私もかくありたい
と思います。

 

”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”