「明治人が素読で体に身に付けた教養は、
何か行動するときにいつもついてくる」
山折哲雄さん(国際日本文化研究センター名誉
教授)の言葉に、本当の教養の大切さを感じ
させられます。
何か行動するときにいつもついてくる」
山折哲雄さん(国際日本文化研究センター名誉
教授)の言葉に、本当の教養の大切さを感じ
させられます。
"ある精神的な危機や社会の危機や時代の
危機に再会したときに、おのずと論語の言葉
が出てくるという感じです。
そういう身体化された教養を持ったうえで、
漱石や鴎外は西洋に向かっていきました。
その葛藤の中で、教養が練り直されていく、
熟成していくというプロセスを経験した世代
です。
IT化の流れの中で、人々の「人間力」や
「価値観」 が損なわれつつあることは各方面
からも指摘されています。
ですが、「だから使わないようにしよう」と
呼びかけたところで、全くの無駄です。
古今東西、人間は本能的に易きに流れる
ように出来ています。
これだけITやメディアが氾濫した現代に
おいて、パソコンや携帯の便利さから逃れる
ことは絶対にできないでしょう。
そのような強い逆境に対抗して、どのように
して 「人間力」や「価値観」を身につけさせる
か、 具体的な対策を考えることが重要です。
「人間力」と「価値観」という二つを身につける
ことで、人間関係を築くための「優れた人格」
と、前に進んでいく為の「確固たる人生観」が
培われ、自立した人生を送ることができると
思います。
そして、これらを身につける唯一の方法は、
「良いものに触れる」、「本物に触れる」、
「逸材に出会う」ことしかありません。
ところが、現実に出会える人やモノに限定して
いては、質も量も担保できません。
優れた人格、優れた思想に触れる最良の方法
は、読書以外にないでしょう。”
して 「人間力」や「価値観」を身につけさせる
か、 具体的な対策を考えることが重要です。
「人間力」と「価値観」という二つを身につける
ことで、人間関係を築くための「優れた人格」
と、前に進んでいく為の「確固たる人生観」が
培われ、自立した人生を送ることができると
思います。
そして、これらを身につける唯一の方法は、
「良いものに触れる」、「本物に触れる」、
「逸材に出会う」ことしかありません。
ところが、現実に出会える人やモノに限定して
いては、質も量も担保できません。
優れた人格、優れた思想に触れる最良の方法
は、読書以外にないでしょう。”
研究者たちは以下の大事なことを説明しています。
『研究結果は、「家に本があると成績が良くなる」
とか「本をたくさん与えれば成績が上がる」という
因果関係を示すものではありません。
ただ、家庭における本は、子育てや家庭教育、
家庭の資源といった構造的な違いを示す要因
なのです』
ある一時点での良い成績というよりも、人生という
長い道を歩いていく上で、利己的でない健全な
価値観や人生観を身につけることが大事。
優れた人格、優れた思想に触れる最良の方法
は、読書にあるということがわかります。
日一日と心身が成長していく息子に、その時々に
あった言葉を贈り、良書を勧められるようにして
いきたいとあらためて思いました。
(写真は、我が家の本棚の一部)
以下の分野・著者などが蔵書にあります(敬称略)
・[歴史] 司馬遼太郎、山本周五郎、隆慶一郎、高橋克彦
・[人間学] 佐藤一斎、安岡正篤、老子、孔子、神渡良平
・[脳科学] 篠浦伸禎、茂木健一郎、ジル・ボルト・テイラー
・[ビジネス] 渋沢栄一、ピーター・ドラッカー、田坂広志
・[自然・生物多様性] 星野道夫、C.W.ニコル、養老孟司
・[農業・林業] 四手井維英、木村秋則、赤峰勝人
・[民族・民俗] 梅棹忠夫、宮本常一
・[心理学・社会学] 河合隼雄、柳田邦男、川喜多二郎
・[宗教学] 空海、酒井雄哉、山折哲雄
・[童話] 宮澤賢治、花岡大学、あまんきみこ
・[SF] アーサー.C.クラーク、光瀬龍一
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