『すべてのものはつながっている』

第15回「神渡良平 人間学」は、ゲストに大村真吾さん
(株式会社クラブワールド 代表取締役)
をお招きして、
【パワースポット、セドナに導かれて】 の題で開催。

セドナ
はアメリカ合衆国アリゾナ州中北部、州都
フェニックスより北に車で2時間に位置する都市。

















ネイティブアメリカンの聖地
であった土地で、
ヤバパイ族によればこの地は神霊の世界と現実の
世界を隔てているベールが非常に薄いため、
これらの世界をつなげている戸口がたくさんある
のだそうです。

赤い岩聖なる岩山RED ROCKに囲まれた小さな街
セドナ。

ボルテックス
と呼ばれるこの岩山には、大地からの
エネルギーが湧き出ていて、この地を訪れる者に
強い影響ともたらすとされています。

かつて大村さんはこのボルテックスで人生を変える
不思議な体験
をしたそうです。

スピリット(神霊)はエネルギーであり、スピリチュアリ
ティー(精神性)
はエネルギーが結集したものだと
いえます。

土地が持つ地質学は大地と人間の関わりを深くし、
それゆえに自分自とのつながりを更に深くする
もの。

私が、セドナという地名を聞いて思い浮かぶのは、
米国カリフォルニアにお住いの鯉沼征代さん

今から7、8年前当時にmixiで親しくなり、2007年に
東京で開かれた娘さんである香帆さんの曼荼羅展
ご招待をいただき、妻と共に初めてお会いし、いっそう
親しくさせていただくようになりました。

実はこの会場で、神渡良平先生に初めてお会いする
ことができました。

私が先生の愛読者であったことを知っていた鯉沼さん
が、「神渡先生が今いらしてますよ!」と紹介して
くださったのです。

本当に有り難いご縁をつないでくださった鯉沼さんには、
いつも心から感謝しています。

鯉沼さんは、不思議なネットワーカーで、キャロライン・
メイス博士や神渡先生、寺山心一翁さん、江本勝さん、
など日本の著名な方たちとのご縁
をお持ちの
大変素晴らしい方です。


神渡先生は著書「人間この輝かしきもの」の第2章、
”死ですらも感謝に満たされる!―鯉沼征代さんが
学んだもの”
で、鯉沼さんの人生を紹介されて
います。

先日もそのことを少し紹介してくださいました。
「彼女のご主人はエリート商社マンでした。
もう亡くなられているのですが、合気道の高段者で
あり、スピリチュアルなことにも関心があったそうです。

鯉沼さんも元々クリスチャンであり、敬虔な宗教心
が子供のころから自然に身についていらっしゃる方
でした。

このご主人がドローシー・マクレーンさんに出会い、
そのドローシーさんを日本に紹介する、という活動を
鯉沼さんもなさることになりました。」

ドロシー・マクレーンさんは、カナダ生まれで大学卒業
後、第二次世界大戦中、英国諜報部に勤務した経験
を持つ方。

その後、イギリスに住んでいる間に、生命の本質の
探求を続け、ついに内なる神との意識的交信

はじめたといいます。

1962年、ピーターとアイリーン・キャディ夫妻と共に、
北スコットランドでフィンドホーン共同体を設立

自然との交信により、荒れ地だったフィンドホーンに
豊かな実りをもたらしたことで知られるドロシーは、
その著書「樹木たちはこう語る」で、森林破壊が
急速に進む現在において私たちは何をすべきか、
樹木が呼びかける人類へのメッセージをまとめています。


「水が必要なように、あなた方も木を必要として
います。 

そして、この二つはつながっているのです。 
私たち(樹木)は、まさに地球の皮膚なのです。 

そして、地球を覆い、保護するだけでなく、生命力
をそれによって伝えているのです。 

すべての命にとって、木よりも大切なものはありません。 
もっともっと木が必要です」
(ドロシー・マクレーン著「樹木たちはこう語る」)


樹木たちは、知性を持ち、深い愛情を持って、私たち
に語りかけてきます。

古来、日本を含む世界各地では、神々は森や深山に
宿り、その信仰と「樹」、とりわけ「巨木」とは切っても
切り離せない関係にありました。

神々の依代である、「宿り木」としての「樹」は、
人の世と神の世をつなぐ「橋」や「通信手段」として
重宝され、その「樹木」自体が「御神体」・「御神木」
として信仰の対象になりました。

「ミタクエ・オヤシン」(すべてのものはつながっている)

このネイティブ・アメリカンの言葉は、「つながり」とは
人間同士に限ったことではなくて、地球に存在する
全てのものを含むことを表しています。

ラコタ族の人は鳥を「翼をもつひとびと」、動物を
「四本足のひとびと」、木を「根っこを持つひとびと」、
空気を「風のひとびと」、川を「流れるひとびと」
そして人間は「二本足のひとびと」と呼びます。

動物、人間、自然という括り方ではなく、それが
生き物であろうとなかろうとあらゆる存在を
「ひとびと」と呼んでいます。

地球に存在する全ての「ひとびと」のなかにスピリットを
見、感じているネイティブ・アメリカンの世界観。

それは古来より樹木を大切にし、自然の奥に随神の道
を感じてきた私たち日本人に通じるはずのもの。

私たちは相互依存し、共生し合って、大きな輪の中で
存在しています。
世界のすべての存在とつながりあっているのですね。

”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”