『日本文化と古代シュメール文化』

トルコにある5,000年前の墓地遺跡で、完全な形
で保存された石製のゲーム用の駒が発見
された
そうです。

考古学者によれば、これまで見つかったゲーム用
の駒としては最古級だとか。


















見つかった49個の駒はどれもさまざまな色で
塗られ、ブタ、犬、ピラミッドなどの形をしている
といいます。

トルコ・エゲ大学のハルク・サグラムティムル氏は、
「これがユニークな発見と言えるのは、チェスのような
ゲームのセットがほぼ完全に揃っていることだ。

われわれは今、このゲームのルールについて頭を
悩ませている」と説明。

今回、駒が発見された墓は、放射性炭素年代測定に
よれば紀元前3000年頃のもの
とされています。
(新石器時代が終わった頃、世界の人口がおよそ
3000万人と推定されている)
http://sankei.jp.msn.com/wired/news/130816/wir13081618470000-n1.htm

このニュースを聞き、かつて世界各地の神話学を
学んだ者として大変興味をそそられました。

驚異的な天文学の知識、高度な医学、合金技術
を短期間で急に持ち、謎多い文明として知られる
「シュメール文明」は紀元前3800年頃に起きた

言われています。 

伊予大三島神社に奉職し、神社・古典に造詣の深かった
三島敦雄氏は、昭和2年に発行した「天孫人種六千年史の研究」
で、「日本人シュメール起源説」という約6百ページもある
大著を書いています。

三島氏の日本人シュメール起源説の要約は、次のようなもの。
「古代の日本列島にはさまざまな民族が渡ってきたが、
建国の大業を経営統一した中心人種は、世界の諸文明の
祖であるシュメール系民族だった。

彼らは今から数千年前その大宗家たる皇室を奉戴して、
人類文明の揺りかごである西の豊葦原の瑞穂の国から、
日出ずる豊葦原の瑞穂の国に移住し、シュメール人本来
の大理想を表現するためにこの日本を築いた」

「古語に天皇をスメラミコトとも、スメラギ、ミカド、
明津神とも申しあげることは、国家としては
かつて国の基底であった。

なのにこれら原始時代の言語は、すでに遠く古代
においての言義を忘失し、ために我々が民族史も
国語の理想信仰も、不徹底ならざるを得なかった。

しかしその語源を徹底研究することによって、
われらが日本人の本源は、さながら暗雲を破れる
旭日を仰ぐ感じでわかってくるのである。


スメ(皇)、スメラ(天皇)とは古代バビロニア語の
スメル(Sumer)と同語で、ル、ラは助辞の変化、
シュメールとも発音された。

このスメとは神の意で、ラテン語のスメ(Summae)
も至上至高の意で同系語である。

スメ(皇)をすべ(統)の意に解して“統制”の意に
するのは、はなはだしい間違いで、天皇=神で
あり、スメル国は皇(スメ)国と一致して神国という
ことなのだ。


また、スメラギとはスメル、アグ(AK)の複称であり、
ミコト(尊、命)、ミカド(天皇)の言語はミグト(Migut)
の転訛で“天降る開拓者”すなわち神ということ。

明津神とは、シュメール語の日神ウツ(Ut)の御子
たる火神アグの権化として、この国土に
降りたまわったのだ。」















大陸の東端にある日本列島には、様々な民族が
渡来・漂着していたことにも、三島氏は注目していました。

例えば、「倭人族」は前インドのクメール族、
「隼人族」と「前出雲族」はマラヤ・ポリネシヤ族、
「後出雲族」は朝鮮ツングース族など
だといいます。

また興味深いことに、山口県下関市の西端、関門海峡
を目の前にする彦島からは、奇妙な模様=「ペトログラフ」
を刻んだ石
が次々に発見されています。

解読により、それは「シュメールの古代文字」であった
という驚愕の事実がわかりました。
この後、ペトログラフは、九州北部と山口県西部の各地
で相次いで発見されているそうです。

アメリカ・オリエント学会誌
の1988年第1号の巻頭で、
シュメール学の権威、S・N・クレーマー氏は『ムル・ムル
からスバルヘ』という論文を載せました。

「ついこの間まで、プレアデス星団を指すシュメール語
ムル・ムルと、この星々を表す日本語スバルとの間に、
何か歴史的な、あるいは文化的なつながりを想定する
など、だれにも夢想だにできないことだった。

将来のオリエント学は、日本の文化と古代シュメール
文化の間に、このほかの様々なつながりを発見する
だろう。

このような比較研究は、近年までは想像もされないこと
であったが。」

 謎多き古代世界について、これからも通説を覆す様々
なことが明らかになるでしょう。とても楽しみです。



”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”