『人のこころのまことなりけり』

「目に見えぬ 神にむかひて はぢざるは人のこころの
 まことなりけり」
(明治天皇御製)


今朝の「北星神社」参拝。
爽やかな秋風が身体にふれ、杜の樹冠の隙間から
差し込む陽光を心地よく受け止めました。

五感を通して、同じ空間にある様々な生命との交流を
楽しめる貴重な時間。

己の息吹と、取り巻く自然の存在たちとのやりとりを
楽しみながらの至福です。


帰り路にふと以前目にした、桜林美佐さん(ジャー
ナリスト)が震災後に紹介していた「鹿島神宮」と
「諏訪大社」を巡る奇縁
を思い出しました。
(以下、転載)

”「鹿島立ち」という言葉がある。

鹿島(現在は茨城県鹿嶋市)と香取(現在は千葉県
香取市)の神様が国を平定したことから、
武士が旅立つ時に鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)を
参拝する慣わしができ、旅に出ることや門出そのもの
を表すようになった。

震災から1カ月が経った4月11日の朝、鹿島神宮
の神主が1本の電話を受けた。

「海に大きなお札が流れ着きました。面倒をみて
もらえませんか?」
鹿島灘近くのお年寄りからだった。

神主が浜辺に行くと、そのお札は1メートル30センチ
もあるもので、泥と油にまみれ傷だらけであったが、
「諏訪大明神祈祷神璽」と記されている。

すぐに車に乗せて持ち帰り、きれいに拭いて、
しばらくの間お祀りし、後日、元宮である
諏訪大社に託すことになった。

人智で計り知れず目には見えない「何か」が確実に
ある
ということ。

見えなくてもその何かにふれ感じることで、
いまここに生きていることの有り難さ
思うことができます。


”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”