はしか(麻疹)とは、ウイルス感染症の一種で、麻疹ウイルス
による急性熱性発疹性疾患のこと。
による急性熱性発疹性疾患のこと。
はしかは、せきやくしゃみの飛まつや、空気中のウイルスを
吸い込むなどして感染し、39度前後の高熱や全身の発疹
が出ます。
3~4割の患者は重症化し、肺炎や脳炎などで入院。
有効な治療薬はないが、ワクチンの接種で予防できる
といいます。日本では「麻しん」として感染症法に基づく
五類感染症に指定して、届出の対象とされています。
この強い感染力を持ち、高熱や発疹など重い症状が出る、
はしかの患者が急増中。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140225/bdy14022518550005-n1.htm
今月13日までに報告された患者数は274人と昨年1年間の
患者数(232人)を超え、この6年でもっとも多かった
平成21年(732人)を上回るペースで増加。
流行は予防接種を受けていないか、1回しか受けていない
人が中心だといいます。
昨年末ごろから海外で、はしかのウイルスに感染し、
帰国後に発症するケースが急増。
アジア地域で流行する型が持ち込まれ、関東や中部、
関西など人口の多い地域で広がりを見せています。
国立感染症研究所(感染研)によると、子供のころ罹患した
人が多い40代以上の患者は少なく、予防接種を受けた
ことがないか、接種歴不明の人が感染する例が多い状況。
世代別では、予防接種の機会が1度しかなかった
20~30代が4割、2回目の接種をしていない
4歳未満の子供が3割。
伝染力が非常に強いはしか。
世界保健機関WHOの推計によれば、2004年の全世界の
患者数は約50万人で、東南アジア、中近東、アフリカ
で多く発生。
公開されている「伝染病の世界地図」を見ると、
麻疹や風疹などのワクチン予防可能疾患が、発展途上国
だけでなく、先進国でも流行していることがわかります。
この伝染病の世界地図は、米国の外交問題評議会が、
ワクチンで予防可能な伝染病の流行に関するデータを
2008年から収集し、インタラクティヴマップで可視化して
いるもの。
http://www.cfr.org/interactives/GH_Vaccine_Map/#map
主なデータは、麻疹(はしか)、おたふく風邪、風疹、
百日咳、ポリオで、他のいくつかの病気が流行した
記録も見ることも可能。
アフリカでは麻疹とポリオが最もよく流行しており、
あまり見られない病気の流行もあります。
例えば、ザンビアとジンバブエでは腸チフス、
ウガンダではエボラ出血熱の流行があり、
シエラレオネでは2012年にコレラが大流行。
一方、風疹はそのほとんどが日本と東欧で発生し、
百日咳は米国、オーストラリア、ニュージーランド
でよく発生。
さて、はしかはもともと江戸時代人々にもっとも
恐れられていた伝染病。
当時これにかかるとなおす薬がなかったため、
罹らないためのお守りとして売り出されたのが
「はしか絵」 。
「はしか絵」は、鯰絵と並ぶ江戸時代の代表的な
錦絵で、ほとんどは文久2年(1862)のはしか
大流行時に大量に作成されたといいます。
絵の他に大量の文字情報が含まれ、はしか予防
や治療の際、食べていいもの、悪いものなどが
事細かに書かれているのが特徴。
当時の医学知識に則った、実用的情報でした。
はしかは、「天平より享和(江戸時代後期)まで
一千七十六年の間、数度の流行にして、しかも
生涯一度の病にて、二度病ことなきは一つの
不思議だ」と書かれています。
また、はしか養生のおしえとして、食してよい物
として麦、あづき、さとう、みそづけ、さつまいも
、れんこんなど。
食して悪しきものとして、梅干し、ごぼう、そら豆
、くだものなどを挙げています。
その他、神のちからではしかを厄払いするという
縁起のいい小話等をたくさん挙げています。
当時としてはとても深刻な病を取り扱っているにも
関わらず、はしかに対して前向きに立ち向かって
いるためか、見る側に明るく楽しい印象を与える
のが、はしか絵の特徴であり 先人の心を感じられます。
はしかを調べてみて、日本では数年毎に大流行して
いること、予防接種は一回では効果切れが起きる
ことがわかりました。
なお、一歳児および就学前児童の予防接種は
自治体負担で行われますが、これ以外は自己負担
となり、数千円から一万円かかります(医療保険は適用外)。
別途費用はかかるものの、自分に抗体があるかどうか
を調べることもできるそうです。
気になる方は一度調べてみてはいかがでしょうか。
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