世界にはいろいろな「螺旋形」があるもの。
私は子供時代から、この不思議な形象を見ては
妙に惹かれました。
そして自分が成長するにつれ、この螺旋の持つ
意味が分かり、納得したのです。
私は子供時代から、この不思議な形象を見ては
妙に惹かれました。
そして自分が成長するにつれ、この螺旋の持つ
意味が分かり、納得したのです。
神道に表れる一という混沌から生まれる陰陽の二気。
その陰陽の交合により、天地人と万物が生まれるのが
「渦巻き」であり、「螺旋形」の象徴。
「産巣日」(むすび)の形象。縄文の文様にも
使われている螺旋。
宇宙の生成に関わるこの図形を、古代の人々は大事
にしてきたのだと思います。
氷河期の終わりに伴い、石器を主な道具としていた
旧石器時代は終わりを告げ、紀元前13,000年頃に
縄文時代が始まります。
縄文時代は、日本列島で本格的な稲作が始まる
約二千百年前の弥生時代の開始まで、約一万年間
続きました。
急速に温暖化が進み、ドングリ類やクリ・クルミが実る
豊かな落葉広葉樹の森が広がり、海面の上昇や降雨
によって運ばれた土砂の堆積によって、魚介類が豊富
に生育できる地形や環境が形成されました。
縄文文化は、非常に長い期間続きましたが、それは
停滞でも未発達でもなく、優れた技術や豊かな精神
世界を持ち、成熟した社会であったと考えられます。
狩猟採集文化が極限まで発達したものと言えましょう。
縄文土器は約一万年にわたり作られ続けましたが、
時代や地域によって特徴が見られます。
最古の土器は無文で、その後、隆起線文土器、
爪形文土器と変遷し、約一万年前に「縄目の模様」
がついた多縄文土器が登場します。
「縄目の模様」=螺旋の形
螺旋と聞いて、「DNAの構造が二重螺旋だ」と思った
方はするどいですね。
人間の体は約60兆個の細胞で構成されています。
その細胞の一個一個の核の中に染色体があること
は、ご存知の通り。
染色体をほどいてみると、二重螺旋状のDNAが存在し、
そこにDNAを構成する4つの塩基文字(A・T・C・G)から
なる、約30億の膨大な遺伝子暗号が羅列しています。
「その万巻の書にも匹敵する程の大量な情報を、
一体誰が書いたのか?」
村上和雄博士は、高血圧を引き起こす原因となる遺伝子
「レニン」を探す研究をしていたある時、ふっと考えたそう
です。
「私達には両親がいて、その両親にも両親がいて、
ずーっと遡っていくと、すべての生き物の元である
「親」のような存在がなければおかしい…。
では、その親は誰なのか?
もちろん、60兆の細胞一個一個のDNAに30億もの暗号
を書き込むなんて、人間自身にできるわけがない。
すると、目には見えない、自然の力のなせる技で
行なわれたことである、としか説明の仕様がない」
そして村上博士は、それを行なった「誰か」とは、
科学の常識や人知を超えた大きな存在ではないかと
考え、「サムシング・グレート」(偉大なる何者か)と
呼びます。
「サムシング・グレート」を心に感じ、常に謙虚である
ことが、これからの新時代にはとても重要であると
思います。
目に見えなくとも、確かに存在するとても大切なもの
を心に思い続ける。
壮大な渦を描き無数の星々でマクロ構成される銀河
に思いを馳せ、遥か昔の縄文の先人たちの営みを
想像しつつ、己がミクロの細胞たちによって生かされる
ことの有難さに、深く感謝の念を持ちます。
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