「国内に自生する植物が現在のペースで
減少を続ければ、100年後には最大で
561種が絶滅する」
国立環境研究所や九州大などの研究
チームが、予測を公表。
http://scienceportal.jp/news/newsflash_review/newsflash/2014/06/20140618_01.html
減少を続ければ、100年後には最大で
561種が絶滅する」
国立環境研究所や九州大などの研究
チームが、予測を公表。
http://scienceportal.jp/news/newsflash_review/newsflash/2014/06/20140618_01.html
日本列島にはおよそ7,000種類の植物が自生し、
そのうち約2,900種類(約40%)が日本だけに
分布する固有植物。
日本の植物の種類数密度と固有植物の割合
は世界的にみても非常に高く、大切な生物資源
となっています。
残念なことにこの7,000種類のうち、1,690種類
が絶滅危惧植物となり、貴重な日本産植物のうち、
4種類に1種類が絶滅の危機に瀕していること
になります。
日本で植物を絶滅に追い込んでいる要因のうち、
人間が直接関与しているものが全体の約80%。
特に森林伐採と園芸栽培や売買を目的とした
採取がその大きな要因になっています。
また、地球温暖化などによってもたらされる
自然遷移の多くが人間の活動と間接的に
関与しています。
ピーター・レイブン博士は、1971年から約30年、
米国・ミズーリ植物園長を務めた、米国に
おける代表的な植物学者。
生物多様性や環境保護をいち早く主唱した
ことでも有名で、タイム誌の表紙を飾ったこと
があります。
同博士の専門は植物分類学で、1965年に
花と昆虫の共進化に関する研究を発表、
花生物学と現在呼ばれている、この分野
の研究の端緒を作りました。
これらの研究活動の中で、同博士は1960年代
から地球上の数多くの生物が絶滅の危機に
さらされていることに注目、人類が生存していく
ためには、地球における生物の多様性を保存
することが不可欠であることを、世界で最初に
提起したのです。
「地球上に生物はいったい何種いるのでしょうか。
1000 万種を超えるだろうといわれているが、
名前が付いているものでも160 万種しかないし、
名前があっても性質を知られていないものが
多いのです。
バクテリアやウイルスなど小さな生物の世界は
未知といっていいでしょう。結局のところ、人間が
知っている生物世界はごくごく狭いものです。
そんな、未知の生物で満たされた世界を、私達は
破壊し絶滅させ、知ることも利用することもできない
まま永遠に失おうとしています。
ここ400年程の傾向では、年に数百種の絶滅が
観察されています。
「島理論」に従えば、その生息域が縮小されると、
そこに住む生物種数は指数的に減少する影響
を受けるのです。
外来侵入種の拡散による在来種の絶滅も広く
起こっています。
生物種はお互いに密接に関連しているので、
一部の種の絶滅により全体がどういう影響を
受けるのかも分かっていません。
生物多様性の減少は間違いなく人間活動
にも深刻な影響をもたらすでしょう。
悲観的な予測を示したが、力を合わせれば
まだ間に合うかもしれません。
では生物多様性を維持し、持続可能な世界
を実現するためにはどうするベきでしょうか?
人口増加を抑えること、消費の増大を抑える
こと、新たな技術を開発し、食料生産システム
を変えてゆくこと。
そのために、地球の現状を正しく認識し、
生物についての知識を深めること。
個人や国家の利益を超え、人類愛に基づいた
安全と平和への努力を個人個人が行って
いかなくてはならないと思います。」
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