中国雲南省で起きたM6.5の大地震。
震源地の昭通市から約20キロ離れた竜頭山鎮で
石積みの家屋が軒並み倒壊したと聞きます。
新華社通信によると、地震の死者は昨日現在で
約400人、負傷者は1,801人、被災者は約109万人
にも上るといいます。
震源地の昭通市から約20キロ離れた竜頭山鎮で
石積みの家屋が軒並み倒壊したと聞きます。
新華社通信によると、地震の死者は昨日現在で
約400人、負傷者は1,801人、被災者は約109万人
にも上るといいます。
被災地について、震源の深さが12キロと浅く、
耐震構造に乏しい家屋が多かったうえ、
全国平均の2倍の人口密度だったことが
被害拡大を招いたと報道されています。
川の水がせき止められて水位が上昇し、
水没の恐れのある地域が出ているほか、
各地の道路が寸断され、救援活動に支障が出て、
救援活動は時間との闘いを強いられているとか。
李克強首相は救援指揮のため現地入りし、
2次災害を防ぎ、全力で復旧活動に取り組む
ことなどを強く指示。
7千人余りの軍関係者らや軍のヘリが出動して、
生存者の救援に全力を挙げているとのこと。
私は前職時代の2007年、森林生態系保全
プロジェクトで雲南省を訪れました。
チベット高原に源を有する三つの川、
金沙江(長江上流部)、瀾滄江(メコン川上流部)、
怒江(サルウィン川上流部)が並行して流れる、
「三江併流」の全域約170万haに及ぶ地域は、
生物多様性が大変豊かで、その美しい景観と
多様な生態系から世界遺産に登録されています。
海抜760mの怒江峡谷と海抜6740mの梅里雪山
最高峰のカワカブ峰に挟まれて、高低差は6千m
にも達し、多様性に富んだ地形は雪山、氷河、高原、
湿地、平地、森林、鍾乳洞など
砂漠と海洋を除く非常に富んだ自然環境を
有しています。
密猟と違法伐採、過度の放牧などが生物多様性を
脅かしている現状に対して、現地の活動パートナー
「アジア緑色文化国際交流促進会」と協力し、
村の人々や行政と話し合い啓発。
地域の生活を支えている自然が有限であること、
持続可能な森林利用は自分たちの生活を持続的に
する上で大変重要なものであることを、少しずつ
理解してもらったのです。
啓発と共に、森林保全を効率的に進める上で
必要な知識や技術の普及活動も実施しました。
小説『三国志』の南蛮遠征の話では、諸葛亮孔明
が雲南の地へ深く入りこみ、南蛮王である孟獲を
七度捕らえては、七度解き放し、ついに心服させた
ことになっています。
雲南省南部の思芽という町には、孔明が馬を洗った
とされる池が記念公園になっていて、その像が
立っています。
また雲南省南部の少数民族には、田んぼで
牛が牽く鋤は、孔明がもたらしたという伝説も。
中国では雲南省にしかいない少数民族が15ほど
存在します。現地訪問した際に、いくつかの少数民族
の村を訪れることができました。
最初は照れながらも、徐々に慣れてくると
にこやかな表情で、じっとこちらの話を聞き、
理解してもらえると大きく笑顔でにっこり肯いて
くれた村の人々。
今回の地震で亡くなった方たちへ哀悼の意を
表すると共に、生存者の救出活動、復旧が
進むことを心より願います。
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