『2045年問題をご存知ですか 』

「2045年問題」とは、コンピューターの性能が2045年
には人間の脳を超えるという予測。
 

この予測は、コンピューターチップの性能が18ヶ月(
1.5年)毎に2倍になると予測した「ムーアの法則」

基づいて作られているもの。

ムーアの法則が発表されたのは1965年ですが、それ
以降現代までコンピューターの進化は、この法則並
のスピードで続いています。

このままのペースでいくと、2045年にはコンピューター
の集積回路の複雑さが人間の脳を超える
とも
言われています。
 
ジョン・フォン・ノイマン
は、アインシュタインや
ハイゼンベルク
など、稀代の天才たち全員が、
「自分たちの中で一番の天才はノイマンだ」と言って
いたほどの人物。
(ノイマン自身はアインシュタインが一番だと言って
いたそうです)

その記憶力、計算能力は超人的で、後に彼が
コンピューターを開発した後、そのデモ機と暗算
で勝負をして見事にうち負かしてしまったという伝説
が残っているほど。

1958年、数学者のスタニスワフ・ウラムがノイマン
と大変興味深い会話をしています。

「あるとき、進歩が速まる一方の技術と生活様式
の変化が話題となり、どうも人類の歴史において
何か本質的な特異点が近づきつつあって、

それを越えた先では我々が知るような人間生活
はもはや持続不可能になるのではないかという
話になった。」

ここまで話を聞きながら、「シンギュラリティ」 (技術
的特異点 )
という文字が、頭に浮かんでいる方も
いるかもしれません。


「シンギュラリティ」
とは、米国の数学者ヴァーナー・
ヴィンジ
が、20年ほど前から提唱している未来思想
のこと。

「これからコンピュータが加速度的に進化し、機械は
いずれ人間以上の知能に加え、人間の意識まで
持つようになる時点」

シンギュラリティとは・・・
http://matome.naver.jp/odai/2129964977043486801

これを信じる人たちが、年に一回、シンギュラリティ・
サミット
という会議を開き、いろんな議論を通して
実現までのロードマップを作ってるそうですが、
彼らの予測では機械が人間を超えるのは2045年
が目安であるといいます。
 

今朝のニュースで、”脳型コンピューター、実用化に道
米IBMがチップ開発”
とありました。

人間の脳のように、同時並行的に情報を処理する
コンピューターチップを米IBMが開発


神経細胞100万個分に相当する素子を2センチ角
のチップ
にしたそうで、人間の大脳は100億個の
神経細胞
があり、計算上、このチップを1万個つなげる
と、大脳の規模に達する
のだといいます。

実用化すれば、大量の画像や音声から特定の顔や
声を識別したり、ビッグデータから目的の情報を精度
高く見つけたりする機能を、家電や自動車、ロボット
などに組み込めるようになる。
http://digital.asahi.com/articles/ASG875KH0G87ULBJ00P.html?
iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG875KH0G87ULBJ00P



このまま進めば2045年よりも早く開発されそうな勢い
ですが、気になるのはこのチップ開発が、米国防総省
の国防高等研究計画局(DARPA)の
プロジェクト
であること。

2008年に始まり、計画には100億円が投じられて
いるそうで、米国は無人兵器の本格導入に向けて、
攻撃対象を精度良く認識する技術開発を意図して
いると聞きます。

「ターミネーター」や「マトリックス」で描かれた人間を
支配する争いの世界に、脳型コンピューターが
使われるという愚かしさには、全く賛成できません。

全世界で加速度的に情報化社会に突入した中で、
負の側面に対し国が法的な整備を整え、問題を
罰することを進めていますが、常に後追いであり
限界もあります。

世界中に拡がり、とてつもない勢いで技術革新

進められるITC・人工知能・ロボットを、持続可能な
社会の創造
へどのように活用していくのか?

常々思うことは、「機械は道具であり、その道具を
どのように役立たせるかを考えるのは、我々人間
の思考である」
ということ。

私たち人類の自己責任が求められていることを
忘れてはなりませんね。




















”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”