『旅人はおやすみの言葉をかけて夜の眠りにつく』

トム・ウェイツ「Tom Traubert's Blues」
“訳あって祖国を離れ、外国で放浪し続ける
旅人の歌”


以前、ドラマ『不毛地帯』ング
に使われました。



歌詞に登場する主人公である旅人を通して、
“都会の中でのボロボロの生活への疲れや
孤独”
が表現されています。

怒したように歌い上げ
られるこのブルースでは、様々な都会の夜の
裏通りの姿
夜の街で働く
さまざまな人々に、旅人は「おやすみ」の
言葉をかけて夜の眠りにつく


歌詞の中に登場する“no one speaks English
(英語を話す人が誰もいない)” という
フレーズは、 “自分はよそ者である”
という、
ロンドンでの生活で感じた疎外感からくる
ものだといいます。

故郷への哀愁を感じさせられるこの曲から、
スティングの「Englishman In New York」
思い出しました。



















「Englishman In New York」
が発表されたの
は1987年。

日本国有鉄道(国鉄)が民営化され、が誕生。NTTが携帯電話サービスを開始
した年でした。

私は大学の最終年で、自由を謳歌できるのは
今の内かな等と、いろいろ感傷的に考えていた
頃。



当時の音楽はMTVの全盛期で、「聞く」から
「見る」へと変化
しつつある時代。

そんな中で、テレビ画面に映った「Englishman
In New York」
は、JAZZYな曲調とセピア色の
画質
生を
歩んできたのだろうか
と思わせる映像でした。

周囲に流されることなく、あくまでも自分を
保ち続けながら独自の音楽世界
を作り上げる
スティングは格好いい。




 












 





”人と自然を調和しながら『持続可能な未来』を共創する”