「架線不要!高校生が夢の電車を開発中」という
記事の見出し。
交通機関のイノベーションを高校生たちがどんな風に
取り組んでいるのか興味を持ちました。
そして調べてみると、これまで知らなかった鉄道の裏側と
課題がわかりました。
記事の見出し。
交通機関のイノベーションを高校生たちがどんな風に
取り組んでいるのか興味を持ちました。
そして調べてみると、これまで知らなかった鉄道の裏側と
課題がわかりました。
そもそも鉄道路線は、「単線 / 複線」「電化 / 非電化」
に分類できるそう。
そして、都会では「複線&電化」が圧倒的に多く、運行
回数の少ない地方の幹線やローカル私鉄では「単線・
非電化」が多い。
なぜかというと、「複線&電化」は初期投資額が大きい
が、列車の運行回数を増やせること、また運行回数が
多いほど電化したほうがコストを節約できるから。
ところで、2015年8月に起きた京浜東北線の架線切断
の鉄道トラブルを思い出します。復旧に6時間かかり、
みなとみらい地区での花火見物客など約35万人に影響
を与えたもの。
また2007年6月にも同様のトラブルがあり、宇都宮線で
の架線事故による停止で、乗客が最大4時間にわたり
電車内に閉じ込められ、18万人に影響が出ました。
冒頭で紹介した、「蓄電池で走る架線不要な夢の
電車」に取り組んでいるのは、埼玉県立川越工業高校
電気科の3年生たち。
”目玉は、駅で客の乗降中に、前の駅から走って消費
した電気をワイヤレスで高速充電する夢のシステム。
車内電源に、容量が大きく高速充電が可能な蓄電
装置「キャパシター」を使っている。
蓄電能力など特性を理解することから始め、ようやく
10本をつないで27ボルトを発生させて、これを6列
並べて蓄電容量を増やせるところまできた。
ワイヤレス充電には、車外電源のコイルに電気を
流して、向き合わせた車内キャパシター側のコイル
に磁界を発生させて充電する論理を採用。
これから装置の設計に入る。ワイヤレス充電で電車
走行を実用化できれば日本初。
機械科の「自動車班」との共同開発で、自動車班
はキャパシターとバッテリーを組み合わせたハイ
ブリッド車の開発を目指している。
新たに挑むシステムについて電車班長の本橋佳樹
さんは「非電化路線を走るディーゼル列車の排出
ガスをなくせないかと考えた。工業高校生は、
こんなことをやれるんだというのをみんなに見せたい」
と意気込んでいる。”(朝日デジタル記事)
開発に成功すれば、半永久的に走れるうえ、電源を
風力発電などに求めることも可能だといいます。
なお海外での交通機関のイノベーションでは、現在
ドイツのダイムラーベンツが自動運転バスを開発中。
ネットワーク接続、カメラ、レーダーシステム、データ
融合を用いて、
「最高時速70kmで公道を走りながら、障害物や
歩行者を認識。バス停では正確に停止し、ドアを
開閉。ドアが閉まると、自動で発進し、信号も守る」。
(”メルセデス・ベンツが考える「未来のバス」は、自動
で走り、都市とつながる” WIRED記事)
このような自動運転の技術も交えながら、乗り物は
進化していくことでしょう。
見回すと社会にはたくさんの課題がある中で、
何かできるかを考え、仲間と知恵を出し合い協力
して解決に挑む若者たちの取組み。
大いに頑張ってほしいものです。
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